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ハットン連発弾守り切ったC大阪、新布陣で破竹の3連勝!! 最下位横浜FMはACLE明けも立て直せず、公式戦5連敗

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セレッソ大阪が今季初の3連勝

[5.11 J1第16節 C大阪 1-0 横浜FM ヨドコウ]

 J1リーグは11日、第16節を各地で行い、セレッソ大阪横浜F・マリノスを1-0で破った。前半に決まったFWラファエル・ハットンの2試合連続ゴールが決勝点となり、新布陣の3バックを採用した前々節・京都戦(◯3-2)から破竹の3連勝。一方の横浜FMはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)敗退に終わったアルナスル戦(●1-4)から2週間の準備期間があったが立て直せず、公式戦5連敗でJ1唯一の勝ち点一桁(勝ち点8)にとどまっている。

 ホームのC大阪は前節・神戸戦(◯3-1)から先発2人を変更し、DF西尾隆矢とMFルーカス・フェルナンデスが2試合ぶりに復帰。対する横浜FMはACLE明け最初の公式戦でFWアンデルソン・ロペス、MF喜田拓也、MF渡辺皓太らが先発に戻り、GK飯倉大樹が今季初先発となった。[スタメン&布陣]

 試合は立ち上がりからC大阪が一方的にボールを握り、左ウイングバックのMF高橋仁胡を起点に攻撃を展開。同4分にはL・フェルナンデスのクイックスローインから高橋がクロスを送り、古巣対戦のDF畠中槙之輔がヘディングで押し込んだが、オフサイドの判定が下された。

 ことごとく横浜FMの守備のギャップを突くC大阪は前半12分、ハットンのポストプレーから右サイドに展開し、MF奥田勇斗のクロスにハットンが合わせたが、シュートは枠外。同14分にもハットンのポストプレーからチャンスを作るも、最後はFW上門知樹のシュートが枠を外れた。

 劣勢が続く横浜FMは前半15分、DF松原健のスルーパスからFW井上健太が右サイドを抜け出し、折り返しのパスからMF植中朝日が狙うも、これはGK福井光輝が冷静にセーブ。同20分、同23分にはC大阪が立て続けに攻勢を仕掛けL・フェルナンデスと奥田が決定的なシュートを放ったが、いずれも枠を捉えられなかった。

 それでも前半24分、C大阪がようやく先制に成功した。横浜FMのA・ロペスのポストプレーが乱れたところでC大阪のMF喜田陽がセカンドボールを拾い、ショートカウンターを仕掛けると、L・フェルナンデスがラストパス。ダイナミックな動き出しで反応したハットンが飯倉の股を抜くシュートを突き刺した。ハットンは2試合連発。これで今季6ゴール目となった。

 なおも攻めるC大阪は前半25分、喜田のサイドチェンジが左サイドの高橋に通り、クロスボールはDFトーマス・デンにカットされたが、こぼれ球に上門が反応。だが、左足ダイレクトシュートはクロスバーを叩いた。

 その後は横浜FMが一方的にボールを握り、フィールドプレーヤー全員が敵陣に入って攻撃を展開。だが、サイドに送った際の精度が足りず、なかなか決定的なシュートには至らない。前半45分、井上のクロスをA・ロペスが頭で落とし、植中が右足ダイレクトで狙うも枠を外れ、そのままハーフタイムを迎えた。

 後半も横浜FMがボールを握ったが、最初の決定機はC大阪。後半6分、高橋の鋭いボール奪取からショートカウンターを仕掛けると、L・フェルナンデスの浮き球パスにMF香川真司がペナルティエリア内で反応。うまくフリックしたシュートはわずかに左に外れたが、美しい崩しだった。

 その後は互いに敵陣でのボール奪取が相次いだが、フィニッシュまでの精度に課題が目立つ展開。後半14分には横浜FMがサイドに広く振った攻撃から遠野が左足ボレーで狙ったが、DF進藤亮佑のシュートブロックに阻まれた。対するC大阪も同18分、セットプレーの波状攻撃から狙ったL・フェルナンデスのボレーシュートが枠を外れた。

 そうして迎えた後半18分、横浜FMは井上に代わってFW宮市亮を投入。すると同22分、すぐにネットを揺らした。敵陣左サイドでプレッシャーをかけ、遠野と植中でボールを奪い取ると、そのまま左サイドを攻め込んだ永戸のクロスから宮市がヘディングシュートを叩き込んだ。だが、そこでVARが介入。ボール奪取の時点で上門に対する遠野のファウルがあったとして、ゴールは取り消された。

 C大阪は後半31分、上門に代わってFW北野颯太を投入。北野は2試合ぶりの復帰となった。北野は同32分、鋭いカウンターの先陣を切って豪快なターンから右足シュートを狙い、ゴールへの高い意識を感じさせた。対する横浜FMは同36分、T・デンの負傷に伴って3枚替えを行い、A・ロペスと喜田に代わってDFサンディ・ウォルシュ、MF山根陸、MF天野純が入った。

 横浜FMは後半39分、セットプレーの波状攻撃から永戸の鋭いパスがペナルティエリア右に流れると、松原がうまく体勢を作ってダイレクトシュート。だが、これは左ポストに弾かれ、跳ね返りを福井にキャッチされる。絶好のチャンスだったが、運にも見放されて同点とはならなかった。

 C大阪は後半41分、足を痛めたハットンに代わって大阪体育大出身ルーキーのFW古山兼悟を投入。そのまま何とか1点リードを守り切り、1-0で勝利した。

(取材・文 竹内達也)

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
竹内達也
Text by 竹内達也

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