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泥沼7連敗の横浜FMを救う右足先制弾!! 依然最下位に永戸勝也「勝てて嬉しいけどまだまだ」

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DF永戸勝也(写真中央)

[5.25 J1第18節 横浜FM 3-1 鹿島 日産ス]

 クラブ史上初の7連敗で最下位に沈む横浜F・マリノスを大きく勢いづけたのは、DF永戸勝也の右足だった。前半4分、FWアンデルソン・ロペスのシュートのこぼれ球がゴール左斜め前に向かうと、果敢に飛び込んで「右足に苦手意識はない」と逆足一閃。ゴール右隅に突き刺し、ゴールラッシュの口火を切る先制点となった。

 前節・神戸戦では同じようなシチュエーションでの左足ボレーシュートがクロスバーに直撃。結果にはつながらなかったが、良い感触は残っていた。「気持ち的にも思い切りやることが大事だし、シュートは得意としているので、あの辺は迷わず打つほうがいいコースに飛ぶと思っている」。3日前にも垣間見せていた前向きな姿勢がゴールを生み出した。

 その後はFWヤン・マテウスの2ゴールで追加点を奪い、前半27分の時点で3-0とした横浜FM。同36分に失点した後は一方的にボールを握られる時間が続いたが、最後まで崩れることはなかった。「守備ではブロックを組んで守るのが上手いチームではないと思う。とにかくマークして穴が空いたとしてもしっかり戻ったり、スライドするところが負けていた期間は足りなかった」。チーム全体で教訓を活かし、12試合ぶりの白星を掴んだ。

 試合後のフラッシュインタビューでは、目に光るものを見せながら「ホッとしました」と高らかに宣言した永戸。壇上では「ファン・サポーターの方には申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど、なんとかきっかけを掴んで、ここから上がっていく試合にしたいと思っていた。勝てて良かった」と安堵の思いも口にしていた。

 それでも取材エリアに立つ頃には、気持ちは次を向いていた。「本当にここからだと思う。今日勝ってホッとはしているけど、失っているものはすごく多い。勝てて嬉しいけどまだまだだなという気持ちをみんなが持っているし、ロッカールームもそういう雰囲気だった。満足せずに練習から試合でいいパフォーマンスを見せるだけ」。順位は変わらず最下位20位。この勝利を起爆剤にするしかない。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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