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川崎Fから世界に旅立つ高井幸大、セレモニーでは涙?笑顔?「こみ上げる思いはあった」

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海外に旅立つDF高井幸大

[7.5 J1第23節 川崎F 2-1 鹿島 U等々力]

 いつも通りの笑顔だった。海外移籍のために川崎フロンターレを離脱するDF高井幸大はセレモニーを終えて「泣くキャラじゃないんで、泣いたら変かなって」と振り返る。「(こみ上げる思いは)ありましたけど泣くほどでは。自分で決断したんで」と力を込めた。

 一部報道ではトッテナム移籍が濃厚とされるなか、高井が国内ラストマッチを終えた。「今までの成長のすべてを出そうかなと思って試合に入った」。接戦の末に首位・鹿島アントラーズを撃破。「及第点くらい」と自己評価を下した。

 川崎フロンターレのアカデミーから旅立つ。2022年の高校2年次にプロ契約を締結し、翌23年から正式にトップ昇格。チーム事情もあるなかで出場機会を掴み、苦しみながらも着実に成長を遂げる。世代別代表と両立させながら、パリ五輪まで走り切り、昨夏からはA代表の一員としてさらに成長速度を加速させた。

 川崎Fでの生活を「サッカーもすごく学んだけど、人としてというところは一番言われてきた」と振り返る。具体的な部分を聞かれると「あいさつするところとか……基本的な部分です」と明かした。

 ヨーロッパでのプレーは夢だった。「CL(UEFAチャンピオンズリーグ)も出たかったので、出れるチャンスは少なからずある」と目を輝かせる。「本当にトップトップの選手になりたい」と決意をにじませながらも「正直レベル感がまだわからない。試合だったり出てみないとわからないので、練習からアピールしたい」と気を吐いた。

 自信と不安をのぞかせた。「1人で屈強なFWに対してどう守れるかが一番大切」と話す一方で「ビルドアップのところはそこまで心配していない」と胸を張る。「まずは守備のところでどれだけ自分がやれるか楽しみ」と笑みを浮かべていた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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