W杯最終予選を経験した町田DF望月ヘンリー海輝、E-1選手権でA代表デビュー再挑戦へ「緊張するのは想定内」
[7.5 J1第23節 町田 3-0 清水 Gスタ]
今季初の4連勝を置き土産に、再び日本代表でのサバイバルに挑む。FC町田ゼルビアDF望月ヘンリー海輝は直近のJ1リーグ戦で8試合連続のフル出場。シーズン序盤戦は3バックへの適応が遅れ、ポジションを失う時期もあったが、見事に右ウイングバックの定位置を奪い返し、今月のEAFF E-1選手権で昨年10月以来の代表復帰を果たした。
この日の清水戦ではアシストこそつかなかったが、得点に絡む働きを見せた。1-0で迎えた後半28分、シーズン序盤戦に課題とされていた縦突破からのクロスをゴール前に届けると、FWオ・セフンのヘディングシュートが相手のハンドを誘発。これでPKを獲得し、キッカーのMF相馬勇紀が追加点を決めた。
「相手の足に少し当たって軌道が変わったのはあったけど、あそこまでの形に持っていくことができたというのは一つの仕事ができて良かった」。前半は決定的なクロスが不発に終わる場面がいくつかあり、「もっとビッグチャンスにつながる場面もあったので質を上げていけたら」と課題に向き合う姿勢も忘れなかったが、PK獲得の場面は今季の成長を印象付けるシーンとなった。
大卒1年目の昨年9月、W杯最終予選開幕シリーズでA代表初招集を勝ち取り、一躍その名を広めた望月だが、今季は序盤戦に8試合連続の先発落ちを経験。日本代表からも遠ざかり、厳しい立場に追い込まれていた。
それでも腐ることはなかった。「うまくいかないこともあるけど、そこで続けていくことがサッカーをやっていく上で大事だし、上に行くためにもやり続けるしかない。そこで自分のターニングポイントになるきっかけを得ることができたし、うまく良い方向に転換することができたと思う」。4月下旬から再び出場機会を重ねると、5月7日の京都戦ではJ1初ゴールも記録。続く同11日の清水戦からはJ1リーグ戦全試合にフル出場し、再び欠かせぬ戦力となった。
そうして手繰り寄せたE-1選手権での日本代表復帰。望月にとっては昨年10月以来9か月ぶりの復帰だが、昨年9月のサプライズ初招集以降、帯同した4試合はいずれも出場なしに終わっており、待ちに待ったA代表デビューへの期待も高まる大会となる。
望月は「たぶん緊張はすると思うけど……」と苦笑いを浮かべつつも、「そこも含めて自分なので緊張するのは想定内。その上で思い切ったプレーをやっていけたら」と意欲十分。今回のメンバーには初招集12選手ら経験の浅い選手たちが並ぶなか、緊迫した最終予選の序盤戦を知る立場として「一番最初の代表招集に比べたら多少なりとも緊張も減ると思うし、その経験はうまく活かせると思う」と力を込める。
今回は町田のチームメートのMF相馬勇紀やFW西村拓真、代表初招集時から望月を気にかけてくれていたDF長友佑都(FC東京)に加え、もう一人頼れる存在がチームに加わっているのも心強い。初招集DF綱島悠斗(東京V)は国士舘大の1年先輩。「ツナさんは国士の時にすごく頼りにしていた先輩だし、すごく好きな先輩なので代表で一緒にやれることをがすごく嬉しい」。192cmの長身や持ち前のスピードは世界トップ基準。あとは周囲の支えも力にし、日々の成長を代表の舞台で表現するだけだ。
(取材・文 竹内達也)
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今季初の4連勝を置き土産に、再び日本代表でのサバイバルに挑む。FC町田ゼルビアDF望月ヘンリー海輝は直近のJ1リーグ戦で8試合連続のフル出場。シーズン序盤戦は3バックへの適応が遅れ、ポジションを失う時期もあったが、見事に右ウイングバックの定位置を奪い返し、今月のEAFF E-1選手権で昨年10月以来の代表復帰を果たした。
この日の清水戦ではアシストこそつかなかったが、得点に絡む働きを見せた。1-0で迎えた後半28分、シーズン序盤戦に課題とされていた縦突破からのクロスをゴール前に届けると、FWオ・セフンのヘディングシュートが相手のハンドを誘発。これでPKを獲得し、キッカーのMF相馬勇紀が追加点を決めた。
「相手の足に少し当たって軌道が変わったのはあったけど、あそこまでの形に持っていくことができたというのは一つの仕事ができて良かった」。前半は決定的なクロスが不発に終わる場面がいくつかあり、「もっとビッグチャンスにつながる場面もあったので質を上げていけたら」と課題に向き合う姿勢も忘れなかったが、PK獲得の場面は今季の成長を印象付けるシーンとなった。
大卒1年目の昨年9月、W杯最終予選開幕シリーズでA代表初招集を勝ち取り、一躍その名を広めた望月だが、今季は序盤戦に8試合連続の先発落ちを経験。日本代表からも遠ざかり、厳しい立場に追い込まれていた。
それでも腐ることはなかった。「うまくいかないこともあるけど、そこで続けていくことがサッカーをやっていく上で大事だし、上に行くためにもやり続けるしかない。そこで自分のターニングポイントになるきっかけを得ることができたし、うまく良い方向に転換することができたと思う」。4月下旬から再び出場機会を重ねると、5月7日の京都戦ではJ1初ゴールも記録。続く同11日の清水戦からはJ1リーグ戦全試合にフル出場し、再び欠かせぬ戦力となった。
そうして手繰り寄せたE-1選手権での日本代表復帰。望月にとっては昨年10月以来9か月ぶりの復帰だが、昨年9月のサプライズ初招集以降、帯同した4試合はいずれも出場なしに終わっており、待ちに待ったA代表デビューへの期待も高まる大会となる。
望月は「たぶん緊張はすると思うけど……」と苦笑いを浮かべつつも、「そこも含めて自分なので緊張するのは想定内。その上で思い切ったプレーをやっていけたら」と意欲十分。今回のメンバーには初招集12選手ら経験の浅い選手たちが並ぶなか、緊迫した最終予選の序盤戦を知る立場として「一番最初の代表招集に比べたら多少なりとも緊張も減ると思うし、その経験はうまく活かせると思う」と力を込める。
今回は町田のチームメートのMF相馬勇紀やFW西村拓真、代表初招集時から望月を気にかけてくれていたDF長友佑都(FC東京)に加え、もう一人頼れる存在がチームに加わっているのも心強い。初招集DF綱島悠斗(東京V)は国士舘大の1年先輩。「ツナさんは国士の時にすごく頼りにしていた先輩だし、すごく好きな先輩なので代表で一緒にやれることをがすごく嬉しい」。192cmの長身や持ち前のスピードは世界トップ基準。あとは周囲の支えも力にし、日々の成長を代表の舞台で表現するだけだ。
(取材・文 竹内達也)
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