beacon

クロップ来場に「マジっすか?」逆転弾の石渡ネルソン「俺のゴールを見てくれたってことですよね」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[7.5 J2第22節 大宮1-2いわき NACK5]

 前半を1点ビハインドで折り返したいわきFCだったが、後半の2発で逆転勝ちを収めた。

 FW谷村海那が移籍のためにこの試合を最後に退団すると発表されたゲーム。ただ敵地戦といえど、ベンチに入れなかったいわきの選手全員がスタジアムに駆けつけ、アウェーの応援席も真っ赤に染められていた。「言葉で言えば簡単ですが、グラウンドに気持ちが落ちていたゲームだったなと思います」。“魂の息吹く”逆転勝ちに、田村雄三監督も納得顔をみせた。

 決勝弾は新鋭20歳ボランチの一撃だった。1-1で向けた後半38分、MF石渡ネルソンはセンターサークル付近からドリブルを開始。ペナルティーエリア手前まで運ぶと、左足でゴール右隅に蹴り込んだ。

 前半からスペースを確認していたことで、狙っていたプレーだったという。「その前に一回左で打ったけど、しょぼすぎて、熊(熊田直紀)と(谷村)海那くんがブチ切れてて(笑)。もう一回チャンスが来たので決めてやろうと思った」。汚名返上のゴールになったと喜ぶ。

 この日のNACK5スタジアムには、レッドブルグループのグローバルサッカー部門責任者であるユルゲン・クロップ氏が来場していた。報道陣から聞かされるまで知らなかったと石渡。「マジっすか?」を目を丸くすると、「俺のゴールを見てくれたってことですよね。嬉しいですね」とはにかんだ。

 チーム得点王の退団は痛いが、受け入れて戦っていくしかない。「海那君はここまでチームを引っ張ってくれたと思う」とした石渡も、「きょうは海那君のゴールなしで勝てた。海那君が抜けてもいわきにはいい選手がいるとアピールできた」と前を向く。そして「自分には自分の特長がある。もっと怖い選手になれるようにやっていきたい」と更なる成長を誓った。

(取材・文 児玉幸洋)

●2025シーズンJリーグ特集
▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がスタート!
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

「ゲキサカ」ショート動画

TOP