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首位チームの大黒柱として6年ぶりに日本代表へ…柏DF古賀太陽「いつもどおりのパフォーマンスを表現できるように」

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柏からは古賀太陽(左から2番目)をはじめ4選手が日本代表に選出

[7.5 J1第23節 柏 1-0 FC東京 三協F柏]

 苦しい試合をものにした。FC東京の守備を前に、柏レイソルはボールこそ保持できるものの、敵陣でのテンポのいいパスまわしができず、前半はチャンスらしいチャンスをつくれずにいた。後半28分にDF小屋松知哉のクロスにMF久保藤次郎が頭で合わせ、1-0で勝利。勝ち点で並んでいた鹿島が川崎Fに敗れたため、勝ち点を44にのばした柏が首位に立った。

 今季はほとんどの時間を3バックの中央でプレーする古賀。攻撃的なサッカーを展開するし、平均ボール支配率で58.7%(前節終了時)とリーグトップの柏において、ビルドアップの起点としてチームの要になっている。前節終了時点でのパス総数は1941本で、2位のDF鈴木淳之介(湘南)に435本の差をつけてリーグ1位。それと同時に堅守も構築、クリーンシート11試合は両チームトップタイの数字だ。FC東京戦ではGK小島亨介のビッグセーブにも助けられ、前節・清水戦に続いて2試合連続でのクリーンシートとなった。

「球際側の部分でクロスを上げさせないとか、単純な当たり前のことですけど、そういうところをもう1回京都戦を見てみんなが再認識したというか、より意識を高められてる部分だとは思う。みんなの意識がこうやってゼロっていう数字に繋がっているのかなと思います」

 2試合前、第21節・京都戦での3失点はすべて、PA手前から対角線上に入れられたクロスに背後をとられてのもの。3度追いつかれた京都戦が、チームの守備に対する意識を改めるきっかけになったと古賀は指摘する。

 リーグでの活躍が認められるかたちで、EAFF E-1選手権に臨む日本代表に名を連ねた古賀。A代表デビューを果たした2019年12月のEAFF E-1選手権以来、6年ぶりの復帰だ。

「年齢的にもメンバーの中では若くないし、下の方が多いんじゃないかなってぐらいの年齢にいるとは思っているので、いつもどおりのパフォーマンスをしっかり代表でも表現できるようにやっていきたい」

 2019年大会は翌年に迫っていた東京五輪世代が12人招集され、古賀もその一員だったが、現在は26歳と26選手のうち上から10番目の年齢に。決意を新たに代表のユニフォームに袖をとおす。

(取材・文 奥山典幸)

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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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