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9年ぶりV「本当に報われたなと」鈴木優磨が見せた涙の理由「みんな鹿島が大好きで…」

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涙を見せるFW鈴木優磨

[12.6 J1第38節 鹿島 2-1 横浜FM メルスタ]

 2022年の鹿島アントラーズ復帰から4年目、前回16年のJ1制覇を知るFW鈴木優磨が悲願だった9年ぶりのリーグタイトルを手にした。試合後、取材エリアに姿を見せた鈴木は「長かった。帰ってきて4年目、苦しい時期がたくさんあったので続けてきて良かったなと思います」と感慨を口にした。

 最後の一戦は貫禄の“横綱相撲”で頂点に立った。鹿島はこの日、4連勝中の横浜FMをホームに迎えたが、序盤から高い強度を見せて攻守に圧倒。局面のデュエルでことごとく競り勝ち、セカンドボールをことごとく拾うことで一方的に押し込むと、後半12分までにFWレオ・セアラが2ゴールを奪い、横浜FMには1本もシュートを打たせないまま試合を優位に運んでいった。

「ホームで戦うアドバンテージを最大限活かせたし、全員が気合入っていた。今年の中でもトップに入るような前半だった」(鈴木)。攻撃に出るタイミングでは鬼木達監督のもとで取り組んできたボール保持も機能。フル出場した鈴木も「集大成という形で最後の最後に持ってこられたのはチームとして非常に大きいことだと思う」と手応えの内容で優勝を決めた。

 鈴木によると、重圧のかかる最終節で力を発揮できたのは「日々の練習でチームとして足りないところをしっかりこなしてきた結果」だという。なかでも鬼木監督のマネジメントについては「ボスが自分に矢印を向けているので、僕たちも自分に矢印を向けないわけにはいかない。それがいい方向に行ったと思う」と称賛の言葉を惜しまなかった。

「この4年間でいえば正直、負けた時に僕が一番責任を負っていたとは思っているけど、今年監督が来て、負けた時に一番の責任は俺にあるから思い切ってプレーしようとみんなが言われていた。実際にそう思っているのは感じていたので、僕たちは思い切ってプレーするだけだった。勝ってきた監督なので説得力があったし、監督自身もどうやって勝ってきたかがわかっているので、そこに僕たちもついていくだけだった。今までの鹿島というよりは新しい鹿島だったと思う」(鈴木)

 そうして掴んだ9年ぶりのリーグタイトル。試合終了のホイッスルが吹かれた後、MF三竿健斗、DF安西幸輝、DF植田直通らと抱擁をかわす鈴木の目には涙が浮かんでいた。取材エリアで涙の理由を聞かれた鈴木は一度は「泣いてはないですけど」とかわしつつも、自身と同じく一度は海外に羽ばたきながら、タイトル獲得のために鹿島に帰ってきた選手たちに思いを寄せた。

「個人的にあったのは俺だったり、(柴崎)岳くんだったり、植田くんだったり、(安西)幸輝や(三竿)健斗だったり、みんな鹿島が大好きで、鹿島の強い時を知っていて、鹿島が苦しんでいる時を見ていて、なんとか優勝したいという思いで帰ってきた選手の思い、努力。どれだけのものを犠牲にしてきたかを知っているのでそこに来るものはありましたね」(鈴木)

 そうして掴んだリーグタイトルへの達成感はひとしおだった。「本当に大変だったので達成感はものすごくあるし、チームとしても個人としても難しい時間が続いたので、本当に報われたなという感覚に今はなっています」。小笠原満男氏から受け継いだ40番を背負っての初タイトル。「あの人とは勝ってきた数が全然違うのでもっともっと勝たないと近づけない。でも帰ってきて一つ取れたのでこれからもっと取れるように頑張ります」と決意を語った。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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