憧れの三笘薫に重なる進化…今も「毎ゲーム見ている」25歳MF泉柊椰が今季10得点一番乗り! RB大宮で挑む”欧州基準”
MF
[5.6 J2・J3百年構想第15節 大宮 3-2 いわき NACK]
レッドブル改革が進むRB大宮アルディージャで“欧州基準”に挑む25歳のウインガーが、J2・J3百年構想リーグで異質な進化を遂げている。MF泉柊椰はいわき戦の前半14分、右サイドからのグラウンダークロスに走り込むと、右足ワンタッチシュートで先制点を記録。これで百年構想リーグ15試合目にして10ゴール目。J3時代のキャリアハイ6得点から半年足らずで大きく記録を伸ばし、全カテゴリを通じて一番乗りでの2桁ゴールに到達した。
ゴールシーンでは今季のブレイクを象徴するようなポジショニングが光った。かつては突破力に長けたドリブラーとしてキャリアを切り拓いた泉だが、近年のテーマは点を取れるウインガー。「意識的にゴール前に入る回数が増えているので、それが大きいと思う。幅で待っているだけのウインガーだったけど、よりゴールにという意識があって、シュートの回数も増えている」。そんな意識改革を実行に移し、FW杉本健勇からのクロスでゴール前の密集地を攻略した。
ウインガーとして育ってきた選手の中には、ゴール前でのポジショニングを課題とする選手も少なくないが、ワンタッチゴールへの嗅覚を持つのも泉の強みだ。「宮さん(宮沢悠生監督)の教えもあってより中に中にということでワンタッチのシュートの回数が増えている。(今日のゴールは)感覚的には気づいたら入っていた。点を取れている自信もあったということで今がいい時なのかなと思う」と好感触を重ねている。
こうして得点を奪い続けることにより、ゴール前での仕事に相手の警戒が集まると、長年磨き上げてきたドリブル突破もさらに活きる。「内側でプレーしたり、幅でプレーしたり、ゴール前に入っていたり、自分の中で“相手が対策すればするほどどこを止めていいかわからない”というウインガーを目標にしているところがあるので、いろんなバリエーションを持つのは今年かなり意識している部分でもあるし、プロになってからもずっと意識している部分ではある。そういうのがちょっとずつ実になってきているのかなと思う」。そんな前向きなサイクルが安定した活躍につながっている。
そのようなプレースタイルの広げ方は奇しくも、泉が大学時代から憧れの存在として仰ぎ見てきたMF三笘薫(ブライトン)とも重なるところだ。三笘もかつては大外での突破力を武器にキャリアを切り拓いたウインガーが、近年は中央寄りにもプレーエリアを広げ、フィニッシャーとしての能力も開花。3月の日本代表イギリス遠征では、イングランド代表相手にワンタッチシュートを決めた活躍も記憶に新しい。
泉はいまも三笘の試合を逐一追っているといい、自身の変化についても「ずっと映像を見ているんで、もしかしたら影響もあるのかもしれない。毎ゲーム見ているので影響もあると思う」と自覚的。普段から海外サッカーを追っている中で「ヨーロッパ基準で見たらウインガーも点を取れないと消えていっちゃうので、というのもある」という欧州基準も意識しつつ、今のプレースタイルを作り上げてきたようだ。
その進化を近くで支えているのは、泉にとってびわこ成蹊スポーツ大の先輩でもあり、レッドブル傘下のザルツブルクアカデミーや、セカンドチームのリーフェリングで指導経験を重ねてきた宮沢監督の存在だ。
得点能力同様に目覚ましい進化を遂げている守備面も「そこはミヤさんが口酸っぱく言ってくれるから」だといい、「常にヨーロッパ基準で自分に要求してくれるのがかなりありがたい」という二人三脚の関係性がブレイクの要因。シーズンは残り3試合、異質の覚醒を遂げる25歳は頼れる指揮官のもとで「ウインガーでも点を取れるのはすごく武器になるところ。自分のキャリア的にももっともっと積み重ねていきたい」とさらなる結果を残し続ける。
(取材・文 竹内達也)
●Jリーグ百年構想リーグ特集
▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信
レッドブル改革が進むRB大宮アルディージャで“欧州基準”に挑む25歳のウインガーが、J2・J3百年構想リーグで異質な進化を遂げている。MF泉柊椰はいわき戦の前半14分、右サイドからのグラウンダークロスに走り込むと、右足ワンタッチシュートで先制点を記録。これで百年構想リーグ15試合目にして10ゴール目。J3時代のキャリアハイ6得点から半年足らずで大きく記録を伸ばし、全カテゴリを通じて一番乗りでの2桁ゴールに到達した。
ゴールシーンでは今季のブレイクを象徴するようなポジショニングが光った。かつては突破力に長けたドリブラーとしてキャリアを切り拓いた泉だが、近年のテーマは点を取れるウインガー。「意識的にゴール前に入る回数が増えているので、それが大きいと思う。幅で待っているだけのウインガーだったけど、よりゴールにという意識があって、シュートの回数も増えている」。そんな意識改革を実行に移し、FW杉本健勇からのクロスでゴール前の密集地を攻略した。
ウインガーとして育ってきた選手の中には、ゴール前でのポジショニングを課題とする選手も少なくないが、ワンタッチゴールへの嗅覚を持つのも泉の強みだ。「宮さん(宮沢悠生監督)の教えもあってより中に中にということでワンタッチのシュートの回数が増えている。(今日のゴールは)感覚的には気づいたら入っていた。点を取れている自信もあったということで今がいい時なのかなと思う」と好感触を重ねている。
こうして得点を奪い続けることにより、ゴール前での仕事に相手の警戒が集まると、長年磨き上げてきたドリブル突破もさらに活きる。「内側でプレーしたり、幅でプレーしたり、ゴール前に入っていたり、自分の中で“相手が対策すればするほどどこを止めていいかわからない”というウインガーを目標にしているところがあるので、いろんなバリエーションを持つのは今年かなり意識している部分でもあるし、プロになってからもずっと意識している部分ではある。そういうのがちょっとずつ実になってきているのかなと思う」。そんな前向きなサイクルが安定した活躍につながっている。
そのようなプレースタイルの広げ方は奇しくも、泉が大学時代から憧れの存在として仰ぎ見てきたMF三笘薫(ブライトン)とも重なるところだ。三笘もかつては大外での突破力を武器にキャリアを切り拓いたウインガーが、近年は中央寄りにもプレーエリアを広げ、フィニッシャーとしての能力も開花。3月の日本代表イギリス遠征では、イングランド代表相手にワンタッチシュートを決めた活躍も記憶に新しい。
泉はいまも三笘の試合を逐一追っているといい、自身の変化についても「ずっと映像を見ているんで、もしかしたら影響もあるのかもしれない。毎ゲーム見ているので影響もあると思う」と自覚的。普段から海外サッカーを追っている中で「ヨーロッパ基準で見たらウインガーも点を取れないと消えていっちゃうので、というのもある」という欧州基準も意識しつつ、今のプレースタイルを作り上げてきたようだ。
その進化を近くで支えているのは、泉にとってびわこ成蹊スポーツ大の先輩でもあり、レッドブル傘下のザルツブルクアカデミーや、セカンドチームのリーフェリングで指導経験を重ねてきた宮沢監督の存在だ。
得点能力同様に目覚ましい進化を遂げている守備面も「そこはミヤさんが口酸っぱく言ってくれるから」だといい、「常にヨーロッパ基準で自分に要求してくれるのがかなりありがたい」という二人三脚の関係性がブレイクの要因。シーズンは残り3試合、異質の覚醒を遂げる25歳は頼れる指揮官のもとで「ウインガーでも点を取れるのはすごく武器になるところ。自分のキャリア的にももっともっと積み重ねていきたい」とさらなる結果を残し続ける。
(取材・文 竹内達也)
●Jリーグ百年構想リーグ特集
▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信


