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J2磐田から急転直下のJ1移籍「難しい決断」…G大阪デビューの24歳MF角昂志郎「より覚悟も芽生えた」次節は古巣FC東京と激突

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MF角昂志郎

[9.6 J1第6節 千葉 2-0 G大阪 フクアリ]

 急転直下のJ1移籍発表から2日後、期待の24歳が大きな一歩を踏み締めた。J2のジュビロ磐田からガンバ大阪に加入したMF角昂志郎は6日、J1第6節・千葉戦で後半14分から途中出場。約35分間のプレータイムで上々の新天地デビューを飾った。

 G大阪MF名和田我空の海外移籍を受け、代役としての加入が発表されたのは今月4日。「全く予想はしていなかったので、すごくバタバタで怒涛の1週間だった」。合流から間もないタイミングでの出場となったが、「完全に合わせることは難しいし、そのことは理解しながら今日を迎えたので」と覚悟は決まっていた。

「中途半端なプレーはやめようと思っていた。クロスを上げきるとか、仕掛ける姿勢を見せるとか、簡単に後ろに下げたりはせずになるべく前向きなプレーをしようとは考えていた」

 まずは後半26分にはペナルティエリア外からの積極的なシュートで個性を発揮。その後は左サイドでボールを受けると、持ち味のドリブル突破で相手に挑み、クロスボールで懸命にチャンスを演出していた。

 投入時点では0-2のビハインドを背負っており、「自分が点を取ってチームを助けたい」と臨んだ一戦。結果としてゴールに絡めず、試合後は「自分がチームを勝たせられる選手ではなかったのでそこは真摯に受け止めたい」と責任を背負ったが、日本のトップカテゴリでも際立つ個性を示す新天地デビューとなった。

 角は筑波大4年時の2024年、当時J1所属だった磐田の特別指定選手として1試合に出場し、J1デビューを果たしたものの、正式加入となった昨季からの1年半はJ2リーグの在籍。今季もJ2リーグ2試合に出場していた中、急転直下のJ1再挑戦となった。

 サッカー選手であれば誰もが求めるステップアップ。「行かない理由がなかった。J1で戦っていて、ビッグクラブで、自分と一緒に戦いたいと言ってくれたので、素直に自分も喜んで答えるだけだった」とすぐに心は決まった。

 しかし、J1昇格を目指す磐田にとっては貴重な戦力流出。角自身もこれまで公式戦60試合以上に出場してきたクラブを離れることに大きな葛藤があった。

「大学を卒業してジュビロに入って、すごく愛を感じたクラブだったし、自分もすごくジュビロを愛していたのですごく難しい決断ではあった」。自ら下した決断とはいえ、心残りは小さくなかった。そこで気持ちを救ってくれたのはGK川島永嗣ら経験豊富なベテラン陣からの声かけだったという。

「初めての移籍だったので自分も抵抗はあったし、メンタル的にもキツかったけど、川島(永嗣)選手たちが『ステップアップするのはいいことだし、お前が悲しむ必要はないよ』と言ってくれた。思い切って臨めるように声をかけてくれたのかなと思う」

 そうして思い切って飛び込んだ日本サッカーの最高峰。G大阪での初陣を経た今は「試合が始まる前まではちょっと不思議な感覚だった。練習は一緒にしていたけど少しだけだったので気持ちの切り替えは多少難しかったけど、今日こうしてガンバのユニフォームを着てプレーができたので、また次からはより覚悟も芽生えていいプレーができると思う」とさらなる決意も芽生えた。

 対戦相手のレベルも世間からの注目度も大きく異なるJ1の舞台。FC東京U-18時代にはトップチームの基準も経験した角だが、「J2とはまた違った試合展開、戦い方というのがあるし、一つ一つのプレーの重みもすごくあると思う。そういったところをもっと自覚しながらプレーの精度を上げていきたい」と気を引き締めている。

 それでも背負うものが大きいからこそ、周囲に与えられるものも大きいはずだ。今夏は中学時代までを過ごした横河武蔵野FC U-15がクラブユース選手権で全国3位と躍進。この日の試合後には2つ上の先輩である千葉MF椿直起と長らく立ち話を交わしていた角だが、今度は後輩たちに良い刺激を与えたいところだ。

「(後輩たちの結果は)刺激になったし、今日は相手にも椿直起選手がいて、彼も横河の先輩。横河で育った選手がJ1でプレーしているのは、いま横河でプレーしている選手の刺激になると思うのでより活躍していい姿を見せられればと思います」

 育ったクラブと言えば、奇しくも次節は高校時代を過ごしたFC東京戦。J1の舞台にたどり着いたことで初対戦が実現する。

「高校の時、大学の時と2回、オファーをもらえなかったクラブ。3年間自分を育ててもらったクラブなので感謝の気持ちもあるけど、見返したいという気持ちもあるので、自分が活躍してチームも勝って最高の試合にしたい」。出場すればパナスタデビュー。ホームの歓声も力に変え、誰よりも強い思いを持って結果を掴む構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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