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中田5年ぶり弾で鹿島がG大阪下す

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[5・24 J1第13節 G大阪0-1鹿島 万博]

 J1第13節は24日、各地で2日目の試合が行われた。万博では注目の大一番、4位ガンバ大阪対首位鹿島アントラーズの一戦が行われ、中田浩二の04年以来約5年ぶりのゴールで鹿島が1-0で勝利した。

 G大阪は先日のACLでデビューゴールを決めた17歳のFW宇佐美貴史がリーグ初先発でFWチョ・ジェジンとツートップを組んだ。対する鹿島は欠場の小笠原満男に代わり、MF中田浩二が08年9月20日以来の先発をそれぞれ飾っている。

 リーグ初先発の宇佐美は11分、スルーパスに反応して相手DF裏に抜け出すが、放ったシュートは左にそれてしまう。その後もドリブルで鹿島DFを抜くシーンを何度か見せたが、課題のオフザボールの動きはこの日も少なく、また、味方との連係不足のシーンも見え、ハーフタイムでMF安田理大と途中交代。

 試合はそれぞれが特徴を出したゲームとなった。鹿島は前半16分、DF内田篤人の展開からMF本山雅志が右クロス。G大阪DFに当たって大きな弧を描いたボールに、中田が大外から飛び込んで先制。中田のゴールは04年以来、約5年ぶりのもの。1点を取った鹿島はその後試合巧者らしい、アウェーでのゲーム運びを見せる。前戦からの積極的なプレスでG大阪の攻撃を封じ、FWマルキーニョスを軸にカウンターを仕掛ける試合展開。

 G大阪は前半ロスタイム、MFルーカスのスルーパスにMF遠藤保仁が抜け出すが、少しトラップが大きくなったところを鹿島GK曽ヶ端準に押さえられてしまう。1点がほしいG大阪は、後半開始とともに安田を投入すると、徐々に左サイドを支配。ボールもよく動くようになり、鹿島ゴール前に迫っていく。後半7分にはその安田の左クロスにDF中澤聡太がバックヘッド。同36分にはチョ・ジェジンがループシュートもバーをたたく。後半ロスタイムにはDFパク・ドンヒョクをパワープレーで前戦に上げ、MF佐々木勇人の右クロスにそのパクがヘディングシュートを狙うがバーの上。G大阪は鹿島の7本に対し11本のシュートを放ったが最後の部分で精度を欠き、また鹿島守備陣を崩しきってのシュートシーンも少なく、ゴールが遠かった。
 この結果、アウェーの鹿島が1-0で勝利。5連勝で勝ち点を29とし、首位をキープしている。

 決勝点を決めた中田は「ホント久しぶりに最初から出られたので(よかった)。これまでは途中出場で守備的な仕事をすることが多かったが今日は前から絡めた。きれいなシュートで入れたかったけど、ああいう形でも1点は1点。(5年ぶりのゴールは)もともと点を取る選手ではないので長かったけど、よかった」と喜びを語った。

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