beacon

意外?マルキーニョスの来日初ハットで鹿島が連勝で2位浮上

このエントリーをはてなブックマークに追加
[9.18 J1第23節 鹿島3-0大宮 カシマ] 

 鹿島アントラーズはFWマルキーニョスの来日初となるハットトリックで大宮に3-0で快勝し、2位へと浮上した。

 まずは前半11分、MFフェリペ・ガブリエルが左サイドからドリブルで仕掛けると、折り返しは狙いとはズレたが、走り込んできたMF中田浩二がボールを拾って、迷わずミドルシュート。これをマルキーニョスが足先で軌道を変え、ゴールへ流し込んだ。

 さらに前半26分、ゴール正面からMF野沢拓也が直接FKを狙うと、こぼれ球をFW興梠慎三、フェリペ・ガブリエルが立て続けにシュート。いずれもクロスバーに弾かれたが、最後はマルキーニョスが頭で押し込み、追加点を奪った。

 後半に入っても勢いは止まらず、後半13分、フェリペ・ガブリエルとのワンツーからマルキーニョスがハットトリックとなるダメ押しの3得点目をゴール左隅に突き刺し、試合を決定付けた。

 マルキーニョスは01年8月に東京Vに入団。その後は横浜FM、市原(現千葉)、清水と渡り歩き、07年に鹿島に移籍した。今年で来日10年目となり、08年にはMVP、得点王にも輝いたが、意外にもハットトリックは来日後初めて。鹿島によると、マルキーニョスは「日本に来て10年が経ちますが、初めて奪ったハットトリックだし、本当にうれしく思います」と喜んでいたという。

 前半21分に右太腿に違和感を訴え、MF小笠原満男が交代したことに不安は残るが、名古屋や清水が引き分け、C大阪が負けた今節で獲得した勝ち点3の持つ意味は大きい。6試合ぶりの勝利を飾った前節の仙台戦(1-0)に続く2試合連続の完封で2連勝。名古屋との勝ち点差も5に詰め、首位奪回へ着実に勝ち点を重ねていく。

(文 片岡涼)

TOP