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東京Vはユースから5人が昇格!!キャンプには中3の2選手も参加

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 東京ヴェルディは23日、2011年シーズン新体制発表記者会見を行った。東京Vユースから昇格したMF高木善朗、MF小林祐希、DFキローラン木鈴、MF高野光司、GKキローラン菜入らが顔を揃えた。

 すでにトップチームでも33試合に出場し、5得点を挙げている高木善は「去年よりたくさん点が取れるように2ケタを目標に頑張ります」と意気込み、小林は「やっとプロとして東京Vでプレーできるのがうれしい。去年は悔しい思いをしたので、今年は試合で爆発させたい」と力強く話した。また、同クラブ初となる双子選手のキローラン兄弟も、弟の菜入が「去年は高木兄弟でしたが、今年はキローラン兄弟で頑張りたい」と話し、兄の木鈴は「トップの練習はキツイけど楽しい。試合に出れるように一生懸命アピールしていきたい」とコメントしていた。

 ユースでは主にCBとしての出場が多かった高野だが、トップに昇格してからはボランチでの起用が濃厚となる。トップでの練習では「(自分は)ボールを受ける動きが足りない。動き方やどこにいったらいいかで迷う」ということだが、積極的に色々な選手に話しかけて、指導を受けているようで「自分で聞いたりすると、質問に答えてくれてみんなやさしいです」と笑顔をみせた。

 また、この日の会見後には川勝良一監督が「今年は高1になるし、練習に出れるだけ出てほしい。森本(貴幸)の記録を抜いてほしい」とシーズン前のキャンプに東京VジュニアユースのDF高木大輔とMF菅嶋弘希の数日間の参加を計画していることを明かした。現在は中学3年生の2人だが、義務教育が3月で終わることもあり、今後はトップに帯同する時間も増えてきそうだ。

 もちろん中学生だけではなく、東京Vユースのメンバーもトップチームに食い込んでいくつもりでいる。しかし、すでにJで得点も決めている高校2年生のFW南秀仁は故障中。昨年末のJユースカップでは、「恥骨が折れるか折れないかというところだった」という状況で強行出場を続けていたが、現在もリハビリを強いられている。復帰時期は3月の予定となっているため、富士ゼロックス杯の前座試合を戦うU-18 J選抜に選ばれているが、そちらの出場も厳しくなりそうだ。それでも、MF杉本竜士はトップチームのキャンプにも帯同することが濃厚となっており、新たに今季ブレイクする可能性も高い。

 今季もヴェルディ育ちの若手選手たちが旋風を巻き起こせるか。“J1帰還”の切り札へ。若武者たちに期待がかかる。

(取材・文 片岡涼)

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