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ドゥトラ2戦連発&19歳駒井のJ初ゴールで京都が5戦ぶり白星

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[7.18 J2第21節 愛媛0-2京都 ニンスタ]

 京都サンガF.C.がFWドゥトラの2戦連発となる先制点、MF駒井善成のJ初ゴールとなる追加点で愛媛FCに2-0で快勝し、5試合ぶりの勝ち点3を手にした。

 電光石火の先制点で試合を優位に進めた。前半5分、FW伊藤優汰がドゥトラとのワンツーで中央を突破。PA手前でDFのブロックに阻まれたが、こぼれ球をFW中山博貴がつなぎ、ドゥトラが左足を振り抜いた。地を這うようなミドルシュートがゴール左隅に吸い込まれ、今季初ゴールを決めた前節・栃木戦(1-1)に続くドゥトラの2戦連発弾でリードを奪った。

 前半を1-0で折り返すと、後半4分にはFW宮吉拓実を投入。左足第5中足骨骨折で長期離脱していた18歳が5月4日の鳥栖戦(0-0)以来、12試合ぶりの復帰を果たし、京都がさらに攻勢を強めた。

 後半6分にはドゥトラの仕掛けからこぼれ球を拾った中山の左足シュートがポストを直撃。同14分、左45度の絶好の位置からドゥトラが直接FKを狙ったが、これも14試合ぶりに先発したGK萩原達郎の手を弾いて左ポストに阻まれ、追加点とはならなかった。

 5試合ぶりの勝利を目指す愛媛は後半11分から負傷明けのMF赤井秀一をピッチに送り込み、反撃を狙う。10試合ぶりの復帰を果たした赤井が中盤でリズムをつくり、同17分にはDF高杉亮太を投入し、3バックに変更。その直後にはMF杉浦恭平が鋭いドリブル突破からフィニッシュに持ち込むもゴール上へ。同22分、FWジョジマールのスルーパスからDF前野貴徳が左サイドを抜け出したが、クロスはDF森下俊がスライディングタックルでCKに逃れた。

 京都は後半26分、ドゥトラが負傷交代するアクシデント。代わってFW久保裕也が投入されたが、同32分、ルーキーが値千金の追加点を奪った。左サイドを森下が突破し、ゴール前にクロス。逆サイドから走り込んだ駒井の左足シュートはいったんはGKに弾かれたが、跳ね返りを再び駒井が頭で押し込んだ。

「クロスが出てくると信じて走ったら、本当に来て。1回弾かれたけど、押し込めてよかった。早く追加点を取りたかったので、取れてよかった」という駒井にとっては待望のJ初ゴール。直後の後半33分には伊藤が2枚目の警告で退場し、数的不利に立たされたが、2点のリードを守り切り、6試合ぶりの無失点で試合を終えた。

「なかなか勝てない時期が続いたけど、2-0で完封できてうれしい」。試合後のインタビューで笑顔を見せた駒井だが、「自分のプレーには満足できない。次も出たらいいプレーをして、また点を取りたい」と意気込んだ。J初ゴールにも満足しない19歳。いまだ17位と下位に低迷するチームを若い力で押し上げる。

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