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[PSM]新生・神戸は完敗、大久保「何もできなかったのは逆によかった」

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 ヴィッセル神戸は19日、高知県春野総合運動公園陸上競技場で新潟とプレシーズンマッチを行い、0-3の完敗を喫した。日本代表に復帰したFW大久保嘉人が2トップの一角で先発。新戦力のMF伊野波雅彦とMF橋本英郎がダブルボランチを組み、左サイドにMF野沢拓也、CBにDF高木和道が入るなど昨季から大きく顔触れも変わる中、攻守に見せ場をつくれなかった。

 前半はチャンスらしいチャンスもなく45分間を終えた神戸。後半開始からGK徳重健太に代えて山形から加入のGK植草裕樹を投入したが、立ち上がり2分にCKのカウンターから先制点を許す。後半5分、野沢の左CKに高木が頭で合わせ、ようやくシュートを放つと、同11分にも野沢の右CKから伊野波がヘディングシュートを狙ったが、攻撃は単発だった。

 後半23分には中盤でボールを失い、ミドルシュートで2失点目。その後はシステムを3-4-3に変更し、右SBで先発したDF茂木弘人が最前線に入り、最終ラインはDF羽田憲司、伊野波、高木の3バックにシフト。DF相馬崇人が左サイドの高い位置に張り出し、橋本と野沢が中盤の中央を務めるなど目まぐるしくメンバー、配置を入れ替え、反撃を狙った。

 しかし、大久保のミドルシュートがGKの正面を突くなどゴールが遠い。後半40分にはGK植草がPA内で新潟FWブルーノ・ロペスを倒し、PKを献上。決定的な3失点目を喫した。「0-3という結果をしっかり受け止めて、開幕までに修正して自信を持って挑めるようにしたい」。そう振り返った和田昌裕監督は無得点に終わった攻撃陣について「攻撃のトレーニングをまだやっておらず、守備に時間を費やしている。これから精度をあげていきたい」と説明した。

「課題が出たことが一番の収獲」。指揮官がそう前向きに話せば、大久保も「悲観はしていない。焦ってもいないし、今日新潟にやられたことで逆によかったかもしれない。これだけ補強して、みんないける、やれると思っていたところで、ああやってブロックを組まれてやられて、何もできなかったのは逆によかったと思う」と強調していた。


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