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新戦力躍動の神戸、野沢のキックから2発!!G大阪は連続3失点で公式戦連敗

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[3.10 J1第1節 G大阪2-3神戸 万博]

 2012シーズンのJ1リーグが10日、開幕した。オフに大型補強を敢行した昨季9位のヴィッセル神戸は敵地で昨季3位のガンバ大阪と対戦し、新戦力の活躍で3-2と競り勝った。

 立ち上がりから神戸が果敢に攻め込んだ。前半10分、MF野沢拓也が直接FKでゴールを襲うと、同15分にはFW大久保嘉人が左サイドから仕掛け、横パスを受けたMF橋本英郎が右足ミドルを狙う。鹿島から加入した野沢、いきなりの古巣戦となった橋本が積極的なプレーを見せ、試合の主導権を握った。

 すると前半17分、左サイドを個人技で突破したDF相馬崇人がゴールライン際から折り返し、野沢が右足でシュート。GKが弾いたボールに大久保が詰め、左足でゴールネットを揺らした。他会場を含め、2012年シーズンのJ1初得点となる大久保のゴールで神戸が先制に成功した。

 G大阪も前半34分に新加入のFWパウリーニョが左足で目の覚めるようなミドルシュートをゴールネットに突き刺す。6日のACL浦項戦で0-3の零封負けを喫したチームの今季公式戦初ゴールで同点に追いつくが、後半は神戸・野沢のキックが冴え渡った。

 後半14分、野沢の右CKをDF北本久仁衛が頭でそらし、ゴール前で橋本が難しい体勢から右足でボールを捉え、ゴールに流し込む。2-1と勝ち越すと、同31分には再び野沢のFKから途中出場のFW茂木弘人がヘディングシュートで合わせ、GKが弾いたボールを大久保が頭で押し込み、3-1と突き放した。

 昨季、PKを除けばシーズンを通してセットプレーからわずか2得点しか挙げられなかった神戸が、開幕戦だけで昨季に並ぶ2点目。精度の高いキックを持つ野沢のプレースキックに大きな期待を寄せていた和田昌裕監督も「いい形でFKから追加点を取れた」と納得のダメ押しゴールで試合を決定づけた。

 後半ロスタイムにFWラフィーニャのゴールで1点を返したG大阪だが、浦項戦に続いてホームで屈辱の公式戦2連敗。2試合連続の3失点と守備が崩壊し、セホーン監督にとっては苦難の船出となった。

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