beacon

神戸・橋本が古巣・G大阪からゴール、「複雑な気持ちの方が大きかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.10 J1第1節 G大阪2-3神戸 万博]

 慣れ親しんだ万博のピッチで、昨季までのチームメイトとあいまみえた。昨オフ、契約満了に伴い、ガンバ大阪を退団し、ヴィッセル神戸に加入したMF橋本英郎が古巣との開幕戦で今季初ゴールを決めた。

 1-1で折り返した後半14分、MF野沢拓也の右CKをDF北本久仁衛が頭でそらすと、ゴール前で橋本が合わせる。体は前に入りすぎていたが、右足を伸ばして残し、何とかボールを捉え、ゴールに流し込んだ。

 G大阪の下部組織で育ち、98年から14シーズンに渡ってプレーした古巣との開幕戦。「複雑な気持ちの方が大きかった。寂しさの方がまさっていた」。昨オフにクラブから契約を更新しないことを告げられ、「ガンバ大阪で引退まで続けたかった」と悔しさ、悲しさを味ないながら求めた新天地。その移籍後初戦で強烈な“恩返し弾”を決めた。

 得点後はゴール裏の広告板を飛び越え、神戸サポーターに向かってユニフォームの背番号27を示すように力強いガッツポーズを見せた。「とりあえず覚えてもらおうと思っただけです」。そう言って笑った橋本は古巣を破っての開幕戦勝利にも気を引き締める。

「セットプレーでしか形がないというのがしんどい気がする。勝っている時間の使い方もまだまだだし、育てていかないといけない」。昨季、クラブ史上初のひと桁順位となる9位でフィニッシュした神戸。大型補強を敢行し、ACL出場権獲得を目指す新生ヴィッセルを、今年5月で33歳になるベテランMFが引っ張っていく。

TOP