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前半シュート0本の大宮が怒涛の追い上げ、新潟に逆転勝利

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[3.17 J1第2節 新潟1-2大宮 東北電ス]

 開幕戦を落としたチーム同士の一戦は大宮アルディージャが制した。大宮は敵地でアルビレックス新潟と対戦。前半は失点を喫した上に0本のシュートで終わったものの、終盤に怒涛の追い上げをみせ、2-1の逆転勝利を収めた。一方の新潟は、ホーム開幕戦で悔しい逆転負けを喫した。

 立ち上がり、試合の主導権を握ったのは新潟だった。前半のシュート数は新潟が4本なのに対して、大宮は0本。大宮は決定的な場面をつくることができず。新潟のチャンスシーンが続いた。すると前半20分、DF村上佑介の右クロスにFWブルーノ・ロペスが飛び込み、ヘディングシュート。古巣相手の一戦で気合の入ったMFチョ・ヨンチョルの裏を取った一撃が決まり、新潟が先制に成功した。その後も新潟は前線のブルーノやFW矢野貴章、MFアラン・ミネイロを起点に攻撃を構築。前半を新潟リードの1-0で折り返した。

 しかし後半22分、大宮のセットプレーが試合の流れを大きく変える。相手ロングボールをFWラファエルと競り合った矢野がクリア。大宮の右CKとなる。DF下平匠がファーサイドに蹴りこんだボールをPA左のMFカルリーニョスがゴール前へ蹴りいれる。ゴール前へ詰めていたU-23日本代表MF東慶悟が落とすと、最後はDF菊地光将が必死に左足を伸ばして、シュート。菊池の移籍後初ゴールで大宮が1点を返した。

 さらに後半38分には逆転弾。センターライン付近でのボールの奪い合いからカルリーニョが左サイドへロングパス。抜け出した下平がMF田中亜土夢をかわして、左クロスを入れる。走り込んでいたフリーのラファエルがGKを前に冷静に右足で流し込んだ。前半は押されていた大宮が1点を返した勢いそのままに、逆転に成功。試合はそのまま終了し、大宮が2-1の逆転勝利を収め、2012シーズン初白星を手に入れた。

 試合後、決勝点を決めたラファエルは「勝利がうれしかった。開幕戦で勝利できず。きょうの勝利が大切というのはわかっていた。得点もできたし、次のゲームにも勢いを与えられるゴールだった」と笑顔で試合を振り返っていた。

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