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新エース・レナトが“レジェンド”の前で決勝FK!川崎Fがアウェーで鹿島撃破!

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[3.17 J1第2節 鹿島0-1川崎F カシマ]

 J1第2節の鹿島アントラーズ川崎フロンターレ戦はアウェーの川崎FがFWレナトの決勝FKによって1-0で勝利。開幕2連勝とした。一方の鹿島は開幕2連敗。ジョルジーニョ新監督体制の初勝利は次節以降へ持ち越しとなった。

 ホームの鹿島は仙台に0-1で敗れた開幕戦の先発からMF青木剛とMF本山雅志を外し、ボランチにMF柴崎岳、左MFに遠藤康を起用。一方の川崎Fは新潟に1-0で勝った開幕戦と同じ先発メンバーでレナト、DFジェシら新戦力5選手を起用した。

 今季川崎Fから鹿島へ移籍した“レジェンド”の前で新エースが鮮やかなゴールを決めた。前半ロスタイム、川崎Fは自陣右サイドでインターセプトすると、ドリブルで仕掛けたレナトが敵陣右中間でFKを獲得。レナトはゴールまで30m以上はあろうかという距離から自ら左足でFKを放つと、緩やかに舞い上がったボールはやや前方にポジションを取っていたGK曽ヶ端準の頭上を越えてゴールへ吸い込まれた。

 決勝ゴールを得意の左足で決めたレナトはヒーローインタビューで「ゴールを幸せに思っています。最後のラストプレーで決められてよかった。あの1点があったからこそ後半も落ち着いて戦うことができた。タイトルのためにはホームでもアウェーでも勝っていかなくてはいけない」。川崎Fに9年間在籍し、J1通算110得点、J2通算65得点を挙げたジュニーニョの前で決めたスーパーゴール。新エースが雨の中、アウェーに駆けつけたサポーターに歓喜をもたらした。

 一方の鹿島はジュニーニョらがゴールを目指すが得点を奪うことができない。前半4分には左サイドを抜け出したFW大迫勇也の折り返しを遠藤が決定的な左足シュートを放つが、これはGK西部洋平がビッグセーブ。34分にも柴崎の展開から右サイドを突いたDF新井場徹の折り返しにジュニーニョが右足で合わせたが、再び西部の好守によって阻まれてしまった。

 鹿島は後半開始からMF増田誓志に代えてU-23日本代表MF山村和也を投入。さらに後半17分にはMF小笠原満男に代えて、19歳のアタッカー、MF土居聖真をピッチへ送り出すという思い切った交代策で同点に追いつこうとする。功を奏した時間帯もあり、大迫のスルーパスからジュニーニョが決定機を迎え、遠藤の左足シュートがゴールを襲う場面もあった。だが、試合後のインタビューで相馬直樹監督が「選手たちのコミュニケーション含めて手ごたえを感じています」と語った川崎Fの堅い守りを崩すことができず。3トップにしてセットプレーからのゴールも狙った終盤もゴールを奪うことができなかった。

 敗れた鹿島のジョルジーニョ監督は「2試合終わってチームとしてやろうとしていることは少しずつ出始めている。まだ微調整するべきことは各セクションでいっぱいある。それをひとつひとつ構築していければと思っている」。指揮官は前向きに語っていたが、覇権奪還を目指す鹿島はスタートダッシュに失敗した。

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