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大島&楠神弾、川崎Fは風間体制で初の完封勝利

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[5.19 J1第12節 大宮0-2川崎F NACK]

 風間八宏監督就任後、初の公式戦連敗中だった10位川崎フロンターレは敵地で12位大宮アルディージャと対戦し、2-0で勝利した。攻撃陣の奮闘に守備陣も応えて、風間体制では初の完封勝利。白星を手に入れた。

 公式戦2戦連続無得点の川崎Fは、この日もなかなかゴールが奪えない。前半19分にはアクシデント。アンカーの位置に入っていたMF稲本潤一が負傷交代。代わってMF登里享平が入った。同24分にFW大島僚太が放ったミドルが川崎Fのファーストシュート。それまではシュートに持ち込めない時間が続いた。

 一方、試合の流れは序盤から果敢に攻めた大宮がつかむ。前半18分には攻撃参加したDF下平匠、その後がFWラファエルやU-23日本代表MF東慶悟が積極的にミドルシュートを狙っていった。しかし枠を捉えることはできない。同28分には細かいパスワークから最後はMFチョ・ヨンチョルがシュートを放つが、ポスト右へ外れた。

 前半終了間際にはようやく川崎Fがパスをつないでの"らしい"攻撃をみせる。前半44分、日本代表MF中村憲剛のパスに抜け出た登里が右クロス。触れば1点のアシストだったがFW矢島卓郎にはわずかに届かなかった。0-0で前半を折り返した。

 後半に入ると、前半とは一転。川崎Fが連動した攻撃をみせてチャンスをつくった。すると後半22分、中村がPA左へ絶妙なスルーパス。抜け出たFW楠神順平はボールを失うが、こぼれを拾った大島がドリブルで持ち込むと、右足でグラウンダーのシュート。これがゴールネットを揺らし、川崎Fが公式戦3戦ぶりとなるゴールを奪って先制した。

 さらに5分後には追加点。後半27分、CKからショートコーナーへつないで展開する。中村の左クロスをファーサイドのDF實藤友紀が頭で落とし、最後は楠神が右足シュート。オフサイドぎりぎりでの飛出しからゴールを決めた。楠神の今季初ゴールで2-0と差を広げた。その後は幾度かピンチがあったものの守備陣も奮闘。風間体制後は2失点以上の試合が続いていたが、無失点のまま試合を締めくくり、風間采配では公式戦6戦目にして初の完封勝利を飾った。

 対する大宮は、2点を追う後半32分にラファエルに代わって、FW長谷川悠。同36分にはMFカルリーニョスに代えて、MF上田康太をピッチへ送る。しかし1点が遠い。最後までゴールを奪うことはできず。0-2の敗戦を喫し、3戦勝ちなし(2分1敗)となってしまった。

 試合後、先制点を決めた大島は「やり方は変えずに自分たちがやるべくことをボールを回してやっていこうと言っていました」とコメント。得点シーンについては、「楠さんがドリブルをして、もしかしたらこぼれてくるかなと詰めていた。あとは落ち着いて決めるだけだったので良かった」と笑顔で話した。

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