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鹿島が7年ぶり驚異の7発勝利!!U-23代表・山村がプロ初ゴール

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[5.19 J1第12節 鹿島7-0札幌 カシマ]

 鹿島アントラーズが驚異の7発勝利!! ここ3試合で勝ちが無く(1分2敗)で3戦連続無得点の鹿島はホームでコンサドーレ札幌と対戦すると、7-0で勝利した。U-23日本代表DF山村和也のプロ初ゴールなど計7選手が得点を重ね、圧勝を収めた。4月28日のG大阪戦(5-0)以来となる公式戦5戦ぶりの勝利。鹿島にとって、大量7得点を奪っての勝利は2005年8月24日にカシマスタジアムで行われた新潟戦(7-2)以来、約7年ぶりのこととなった。

 3戦無得点の状況が嘘のように、序盤から効率よくゴールを奪った。まずは前半9分、FW興梠慎三が右サイドから中央へドリブルで切れ込み、クロスを入れる。飛び込んだDF岩政大樹がヘディングシュート。1-0と先制に成功した。さらに同15分には追加点。右サイドからドリブルで切れ込んだFW大迫勇也がPA内でDFジェイド・ノースに倒され、PKを獲得。これを自らゴール右へ冷静に決めた。

 前半40分には岩政と山村が果敢な攻撃参加をみせる。右サイドから仕掛けた大迫がマイナス気味の折り返し。これを受けた岩政が山村へ横パス。山村の右足シュートが決まり、3-0と差を広げた。今季、流通経済大から鹿島へ鳴り物入りした背番号4のルーキーがリーグ戦出場11戦目にして、待望のプロ初ゴールを決めた。そのまま前半を折り返した。

 後半に入っても鹿島の勢いは止まらない。後半16分には興梠がダメ押しの4点目。右サイドから人数をかけて押し込むと、MF小笠原満男のヒールパスからDF西大伍がシュートを放つ。GK高木貴弘が弾いたボールを走り込んでいた興梠が流し込んだ。

 大量リードを奪った鹿島は後半25分にMFドゥトラに代えて、MF本山雅志。同29分には興梠に代わって、FWジュニーニョをピッチへ送る。すると途中出場の選手たちが、起用に応えた。まずは後半29分、大迫の右サイドスローインから小笠原が右サイドで仕掛ける。PA内へのパスを受けた興梠がDFとGKを引きつけて、ヒールで後ろへ流す。最後は詰めていた本山が無人のゴールへ右足シュート。5-0に突き放した。

 さらに後半37分には途中出場のジュニーニョがゴール。小笠原の縦パスに左サイドへ抜け出すと、DF櫛引一紀をかわして右足シュートを流し込んだ。終了間際の44分にはMF遠藤康が7点目。ジュニーニョが中央からドリブル突破。横パスに抜け出た遠藤がPA左からコースを狙っての左足シュート。これがポスト右の内側を叩くと、跳ね返りはゴールへ吸い込まれた。7点を奪った鹿島が大勝。公式戦5戦ぶりの白星を手に入れた。

 試合後、ゴールを決めた興梠は「点を取れたことや大量得点を奪ったことよりも、勝ち点3を手にできたことがうれしい」とホッとした表情。「勝ち点3は取ったがまだまだ残留争いをしているところなので、ここから上を目指してやっていきたい」と気を引き締めるように語っていた。

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