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川崎Fは浦和に圧倒されて敗退 FW大久保「負けて当然の試合」

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[10.12 ナビスコ杯準決勝第2戦 浦和1-0川崎F 埼玉]

 2009年以来となる決勝に、あと10分というところまで迫った川崎フロンターレだったが、浦和レッズの猛攻に耐え抜くことはできなかった。後半35分に途中出場のMF関口訓充に右サイドを突破されると、ニアサイドでFW興梠慎三にゴールを決められる。1点を挙げれば、再び決勝進出の権利を手にできたが、この日の川崎Fは攻撃が機能せず。最後まで浦和のプレッシングに苦しめられて、試合終了のホイッスルを聞いた。

 試合後、FW大久保嘉人は「負けて当然の試合」と吐き捨て、「後半なんて多分、3回くらいしかボール触っていないよ、オレ」と続けた。

 浦和の攻撃にさらされた川崎Fだが、ボールを回収できなかったわけではない。浦和の1次攻撃を跳ね返した後のルーズボールは、川崎Fの選手が拾う回数が多かった。しかし、そこからパスをつなげずに奪い返され、結果、一方的に押し込まれる展開となった。

 大久保は「ボールを持ったときに、(後ろの選手たちは)オレが相手選手を背負っているのが見えていたと思う。それで出しづらかったのかもしれないけど、それでも出してほしかった。勝っているときはそれができているし、工夫してボールを前に当てている。どの試合も、それをやり続けないと。負ける試合はいつも同じパターン。これだけボールに触れないとキツイ」と話した。

 無冠のチームに初タイトルを…と意気込んでいた大久保にとって、つらい結果になった。それでも立ち止まっている暇はない、と前を向く。「ナビスコは、もうこれで終わりだけど、下を向いていても仕方がない。切り替えます」と、21ゴールを挙げて得点ランクの首位に立っているリーグ戦に気持ちを向けた。

(取材・文 河合拓)

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