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興梠を警戒する柏DF近藤「そこが一番のポイント」

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 同じ轍は、決して踏まない。柏レイソルは2日のナビスコ杯決勝で、浦和レッズと対戦する。大一番を翌日に控え、会場となる国立競技場で汗を流した柏だったが、ケガの伝えられていたDF鈴木大輔に加え、MFキム・チャンス、MF山中亮輔と両サイドでの先発が予想された選手たちが、練習を回避。明日の決勝には、間に合わないようだ。

 それでも、CBを務めるDF近藤直也は、「メンバーが代わっても、やることは変わらないし、戦術もはっきりしているので、誰が入っても同じようにできると思います。逆に違う選手が入ることで、新しい選手が自分の持ち味を出してくれれば、チームにとってプラスになるから、ポジティブに考えてやっています」と、不安を一蹴した。

 タイトルを賭けた大一番の高揚感については、「まだ、ないっすね」と笑顔を見せたが、準備に抜かりはない。相手の1トップを務めるFW興梠慎三対策を問われると、表情が変わった。

「そこが一番のポイントだと思います。興梠が(ピッチに)入ると入らないでは、レッズの攻撃が全然、変わってくると思うので。そこのところをどれだけ抑えられるか。興梠は動きが多く、運動量が多いので、縦や横へのチェンジは、(興梠が不在だった)前回対戦時より多くなると思う。受け渡しのときとかは、しっかり声を掛けていきたい。新しい選手も出るので、コミュニケーションをしっかりしていきたいです」

 10月27日のJ1第30節で柏は、興梠とDF森脇良太が出場停止だった浦和に1-2で敗れた。今回、ベストメンバーで試合に臨んでくる浦和を、近藤を中心とした柏守備陣が、どう抑えるかは、試合の焦点になるだろう。「昨日と今日、ミーティングもしました。前回は立ち上がりにやられたので、その確認と、マークをしっかりすること。ポジションを崩して前から取りに行く場面と行かないところを使い分ける。その確認はできたと思います」と、近藤は14年ぶり2度目のナビスコ杯制覇へ、自信を見せた。

(取材・文 河合拓)
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