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原口に代わりピッチに送り出された山田「ヘルタの試合は見ない」

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[6.1 ナビスコ杯第7節 浦和5-2名古屋 埼スタ]

 背番号9がピッチを去る。そして背番号6がピッチに送り込まれる。後半19分、浦和レッズでのラストマッチとなったMF原口元気に変わって交代出場したのが、下部組織時代から原口とともに時間を過ごしてきたMF山田直輝だった。

 交代する際に抱き合った2人。山田は原口から言葉を掛けられている。「元気から『楽しんで』と言われました。今季も一緒にプレーした時間はほとんどなかったので、元気と一緒にピッチに立ってプレーしたかった。ただ、一緒にピッチに立てばアシストなりをしたかったけど、ガムシャラにプレーする姿を見せるしかないと思いました」。その言葉どおり、後半20分にはMF関根貴大のパスから強烈なシュートを放つなど、限られた時間の中で積極的なプレーを見せた。

 下部組織からともに育ってきた原口がドイツへ移籍することになったが、「別に最後の試合になるわけではない」と1学年上の山田は語っている。「多分、元気とは一番長くやっていますが、最後という感じはしなかった。最終的に浦和に戻ってきてプレーするのが、ユース出身者の合言葉のようになっているので。だから、いつか元気が帰って来たときに、また一緒にプレーできると思っています」と、いつの日か浦和のユニフォームを着てともにプレーする姿を思い浮かべていた。

 そして、ドイツへ戦いの場を移す原口に向けてエールも送った。「元気ならドイツでもやれると思うし、期待する気持ちは大きいです。一回り成長してきてほしいですね」と語りつつ、「ヘルタの試合? 興味がないので多分見ないですよ」と笑って答えた。しかし続けて「ただ、元気がゴールを決めたら見ようと思います」と話したように、長年プレーしてきた盟友の活躍を期待していた。

(取材・文 折戸岳彦)

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