beacon

トロフィーに気持ちを高ぶらせる広島MF青山「このカップを広島に持って帰れるように」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 リーグ戦3連覇を目指してシーズンをスタートさせたサンフレッチェ広島。しかし、開幕前には複数の日本代表経験選手を含む主力が複数移籍。シーズン開幕後は過密日程の中で、ケガ人が続出するなど、苦しい戦いを強いられた。リーグ戦では、31節を終えて8位と3連覇の可能性は消滅したが、ナビスコ杯では4年ぶりの決勝に勝ちあがっている。

 キャプテンのMF青山敏弘は「今年1年、非常にチームが苦しんできた」と認め、その経験がチームを強くしたと力を込める。「その苦しい想いっていうのが、このナビスコ杯決勝という舞台につながっているんじゃないかと思う。それくらい今、チームが良い状況にあると、自信を持って言えます」。

 両チームの監督、キャプテンが集まった公式会見の席には、優勝トロフィーも置かれていた。「平常心でプレーしたいと思っていた」という青山だが、優勝カップを見た瞬間に、それが不可能だと気付かされたという。

「ここにあるナビスコ杯を見ると、そんなに気持ちを高ぶらせないというのは、無理な話だと気づきました。明日は、このカップを広島に持って帰れるように、自分たちの持っている力を100%いつも通り出して、やりたいと思います。頑張ります」。

 ボールを保持して攻めることに、こだわりを持っている両チームの激突。広島のパスサッカーの中心である青山は、G大阪の心臓であるMF遠藤保仁を警戒する。「(遠藤は)僕たちが考えていることの先を行く。追いかければ余計に逃げて行くと思うので、あまり深追いしたくないなと。僕たちが思っていることは、全部筒抜けのような気がしているので、少しでも、その逆を取れるように頑張ります」と、遠藤がいる前で意気込みを語った。

(取材・文 河合拓)
▼関連リンク
ナビスコ杯2014特設ページ

TOP