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まずは1冠、遠藤「リーグ戦のタイトルにつなげたい」

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[11.8 ナビスコ杯決勝 広島2-3G大阪 埼玉ス]

 反撃の一撃は、やはりキャプテンの右足から演出された。2点のリードを許し迎えた前半38分、ガンバ大阪はMF遠藤保仁がエリア内のFWパトリックの頭にピタリと当てるピンポイントクロスを送る。「前半で悪いなりにも1点返せたことが精神的も大きかった」。後半に見事な逆転劇を見せたG大阪が、7年ぶり2度目のナビスコ杯のタイトルを手にした。

 復活の狼煙を上げるタイトル奪取となった。かつて常勝軍団と呼ばれたG大阪だが、昨季はJ2リーグを経験。J2優勝こそ果たしたが、トップリーグのタイトルは2010年元日に行われた天皇杯以来となった。「タイトルの意味は変わらない。いつもうれしいですよ」。淡々と話す遠藤だが、ホッとした表情にも見える。「ナビスコ杯は代表が抜けたりとか、連戦で戦わないといけない。全員がいいパフォーマンスを見せて勝ち上がってこれたと思いますし、タイトルが獲れたことはうれしい。若い選手にもいい経験になったと思います」と選手一丸で獲ったタイトルの意味を強調した。

 ただまだ1冠。G大阪は現実的に3冠の可能性を残している。2週間後の22日にはリーグ戦の天王山、この日と同じ埼玉スタジアムで浦和レッズとの大一番が待ち受けている。「まずはみんなで喜んで、一段落して」と話した遠藤も、「きょう以上のタフなゲームになると思いますけど、勝てば逆転の目も出てきますし、きょう以上の気持ちを出して、戦いたい。リーグ戦のタイトルにもつなげたい」と闘志を燃やしていた。

(取材・文 児玉幸洋)

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