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3年ぶりのタイトルへ…鹿島DF昌子「2位も最下位も一緒」

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 本職でのタイトル獲得へ、強い決意を口にした。ナビスコ杯決勝を翌日に控えた30日、鹿島アントラーズのDF昌子源は試合会場となる埼玉スタジアムでの公式練習を終え、「チーム全体も僕自身もリラックスして、いい雰囲気でやれている」と、程良い緊張感を表情に浮かべた。

 過去2年連続で無冠に終わっている鹿島にとって、12年のナビスコ杯以来、3シーズンぶりのタイトル獲得が懸かっている。3年前のナビスコ杯決勝では、当時プロ2年目の19歳だった昌子も先発出場。しかし、そのポジションは本職のセンターバックではなく、左サイドバックだった。

 当時のジョルジーニョ監督に与えられた“ミッション”は対戦相手の清水FW大前元紀をマンツーマンでマークすること。「(大前が)水を飲みに行ったら一緒に付いていけ。なんだったら同じ水を飲んでもいい」という“スッポンマーク”を指示された。その指示を忠実にこなした昌子は後半38分に足をつって交代。チームのタイトル獲得に貢献したが、優勝の瞬間、ピッチに立っていることはできなかった。

 あれから3年。日本代表にも招集され、チームの主軸へと成長したが、その間、クラブとしてはタイトルから遠ざかってきた。「OBの方には『2位も最下位も一緒』と言われた。優勝してこそ鹿島。2位じゃ何も変わらない」。3シーズンぶり17個目のタイトル獲得へ並々ならぬ意欲を見せる昌子は「タイトルに懸ける思いが強いチームが勝つと思う」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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