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17歳の衝撃!! G大阪FW中村敬斗、独走での鮮やかプロ初弾に「めっちゃ嬉しくて本当に最高」

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プロ初ゴールを記録したガンバ大阪FW中村敬斗が仲間から祝福される

[3.14 ルヴァン杯GL第2節 浦和1-4G大阪 埼玉]

 ボールを持ったら迷わずにドリブルを仕掛けた。その距離、約60メートル。しかし、自陣から敵陣PA内までボールを運んだガンバ大阪FW中村敬斗は右足のシュートを鮮やかにネットに突きした――。

 2000年7月28日生まれの17歳。来年度から高校3年生となる世代だが、1年早くG大阪への加入を決断。“飛び級”での加入となりながらも、J1リーグ開幕から出場機会を得ると、第3節には先発出場を果たし、ルヴァン杯も含めて公式戦全4試合に出場していた。そして、5試合目にして待望の初ゴールを奪取する。

 2-0とリードして迎えた後半開始から出場すると、「良い流れだったので、その流れに乗って自分もゴールを狙っ行きたい」とゴールへの強い意欲を持ってピッチに立つ。そして、両チームが1点ずつを取り合い3-1で迎えた同42分に、その時はやってきた。

 自陣で味方の縦パスを受けると、「相手が食いついてきたので、ターンしたら入れ替われると思った」と寄せてくるDF槙野智章を鮮やかなターンでかわして置き去りに。追走してくるFW荻原拓也をスピードで振り切ると、眼前にはMF阿部勇樹が立ちふさがる。しかし、スピードを緩めることなく一気にPA内に持ち込むと、「かわし切る前に自分でコースを作ってニア下に蹴ると入るイメージを練習でつけていた」とニアを破る弾道の低いシュートでネットを揺らした。

「プロ初ゴール。素直にめっちゃうれしくて、本当に最高でした」

 ゴールが決まるとベンチへと駆け寄り、チームメイトと喜びを分かち合う。「FWである以上、結果が求められる。ゴールを決めたときに、改めてチームの一員になれたんだと感じた」と白い歯を見せた17歳の若武者は、「このゴールまで4試合かかった。このゴールをきっかけに、これからゴールを量産していきたい」と“その先”を見つめた。

(取材・文 折戸岳彦)
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