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昨季4強仙台、最終節白星でGL首位突破! FC東京は久保が好機も最下位敗退

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ベガルタ仙台が2年連続の決勝トーナメント進出を果たした

[5.16 ルヴァン杯GL第6節 FC東京0-1仙台 味スタ]

 ルヴァン杯は16日、グループリーグ最終戦第6節を各地で行い、引き分け以上でプレーオフステージ進出が決まるベガルタ仙台はアウェーでFC東京と対戦した。オウンゴールで奪った先制点を守り切り、1-0勝利でA組首位をキープ。クラブ史上初のベスト4入りを果たした昨季に続き、2年連続でのグループリーグ突破を決めた。

 すでにグループリーグ敗退が決まっているホームのFC東京はリーグ前節札幌戦(△0-0)からスタメン全員を変えた。メンバー入り18人のうち10人が21歳以下のニューヒーロー賞対象選手。10代選手はDF岡崎慎、MF久保建英、MF品田愛斗の3人を起用した。

 一方の仙台はリーグ前節広島戦(●1-3)から8人を変更した。MF富田晋伍、FW西村拓真、FW中野嘉大を続けて先発させ、ルヴァン杯第5節横浜FM戦(○4-2)でハットトリックを記録したMF茂木駿佑、前日15日にU-21日本代表に選ばれたばかりのDF板倉滉もスターティングイレブンに名を連ねた。

 序盤からボールを握った仙台は前半7分、右サイドを突破した茂木が獲得した右CKを自ら蹴り込み、ルヴァン杯初出場のDF平岡康裕が頭で狙うも枠外。FC東京は同13分、右サイドハーフの久保が中央にパスし、トップチーム初先発を飾ったFW矢島輝一がミドルシュートを放ったが、ゴール上へと大きく外れた。

 注目が集まる16歳の久保は前半22分にも見せ場。鋭いターンからPA内にスルーパスを送ると、逆サイドからMFリッピ・ヴェローゾが抜け出した。だが、左足シュートはGK川浪吾郎に防がれ、詰めた矢島のヘッドも外へ。このプレーで平岡と矢島が倒れ込んだが、大事には至らずプレーはすぐに再開された。

 試合を支配する仙台は前半30分、ようやくスコアを動かした。中盤で前を向いたDF永戸勝也が縦につけると、FWジャーメイン良がつぶれ、そのまま永戸が左サイドを突破。深くえぐって鋭いクロスを送ると、クリアを試みたDF山田将之の足に当たったボールは軌道が変わり、そのままゴールマウスに吸い込まれた。

 オウンゴールでリードを奪った仙台は前半40分にもビッグチャンス。右サイドを崩して茂木がクロスを送り、PA内で中野、ジャーメイン、西村が立て続けにシュートを放つ。だが、ここはGK大久保択生が立ちはだかり、ゴールには至らず。同45分の西村のシュートも大久保に阻まれ、前半は1-0で終えた。

 意地を見せたいFC東京は後半6分、右サイドから身体を揺らしながら相手をかわした久保がドリブルで侵攻し、PA左にスルーパスを送ったが、L・ヴェローゾのシュートは枠外。久保は同9分、品田のスルーパスに抜け出してクロスを出すも、これは相手DFにクリアされた。

 攻勢を強めるFC東京は後半13分にビッグチャンス。左サイドからのクロスをファーでFW富樫敬真がボレーで落とし、ゴール前に走り込んだ矢島がヘディングシュート。ボールはうまくファーサイドを突いたが、懸命に右手を伸ばした川浪がビッグセーブを見せた。

 FC東京は後半20分、先にベンチが動いた。長谷川健太監督はL・ヴェローゾに代わってMF平岡翼、矢島に代わってFC東京U-18出身の19歳FW原大智を一気に投入した。同22分、前線まで攻め上がった品田のヒールパスに久保が右足で反応したが、大きく右に外してチャンスを生かせなかった。

 仙台は後半25分、平岡に代わってDF菅井直樹を投入する。同28分、西村がPA左からシュートを放ったが、股下を突いたボールは大久保がきっちり防いだ。一方のFC東京は同33分、DF吉本一謙に代わってU-21日本代表入りを狙うDF柳貴博が入った。

 仙台は後半39分、MF梁勇基に代わってリーグ前節で先発していたMF奧埜博亮がピッチに入ると、同41分には茂木に代わってMF古林将太を投入し、試合を締めにかかる。スコアはそのまま動かず、1-0でタイムアップ。勝ち点を11に伸ばした仙台が首位でのグループリーグ突破を決めた。

(取材・文 竹内達也)
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