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湘南、初のルヴァン決勝へ!!柏とのPK激闘を制する

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湘南は坂圭祐が延長前半に2点目

[10.14 ルヴァン杯準決勝第2戦 湘南2-2(PK5-4)柏 BMWス]

 14日に、湘南ベルマーレのホームで行われたルヴァン杯準決勝第2戦は、湘南が先行したが後半に柏レイソルが同点弾。2戦合計2-2で延長戦に突入すると、延長でも両チームが1点ずつを加点する。PK戦では湘南が5-4で勝利し、湘南がクラブ初の決勝進出を決めた。

 敵地での第1戦を1-1で終えた湘南は、第1戦と同じスタメンで臨む。アウェーゴールを挙げたFW菊地俊介、FW梅崎司を2シャドーに並べた3-4-2-1でスタートした。21歳以下枠はMF杉岡大暉とMF金子大毅の“市立船橋高同級生コンビ”(ともに20歳)が先発した。

 対象的に柏は、第1戦から3選手を入れ替え。センターバックにDFパク・ジョンスを復帰させると、ダブルボランチにはMF大谷秀和とMFキム・ボギョンを並べた。21歳以下枠としてGK滝本晴彦が出場した。
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 最初のチャンスは柏に訪れる。11分、左CKでFWクリスティアーノがショートコーナーを選択すると、折返しを受けて鋭いクロスを入れる。ボールはそのまま湘南ゴールを強襲したが、GK秋元陽太がかき出して事なきを得る。

 湘南もすぐさまチャンスをつくると、16分、MF岡本拓也のクロスを菊地が頭で合わせる。シュートは枠をとらえたが、GK滝本が右手1本でセーブし、ゴールを許さない。

 菊地が負傷交代を余儀なくされ、湘南は21分に早くも交代枠を使い、FW松田天馬を投入した。

 27分、湘南はロングボールで一気に敵陣まで持ち込むと、混戦から最後はFW梅崎司がシュートを放ったが柏守備陣が体をはってしのぐ。その1分後には、左サイドからのクロスを柏DFがカットしたこぼれ珠をMF石川俊輝がダイレクトで振り抜く。左足から放たれたミドルシュートは、柏ゴールを揺らした。

 まずは1点を奪って試合をふり出しに戻したい柏だが、劣勢を強いられる。31分、GK滝本がFW山崎凌吾にプレッシャーをかけられてボールを失うと、無人のゴールへシュートを放たれが、クロスバーに助けられる。

 反撃に出たい柏だが、プレッシャーが厳しくビルドアップも思い通りいかず、セカンドボールの争いも後手を踏み、リードを許したまま最初の45分を終える。

 交代なしで始まった後半、柏が攻勢を強める。しかし、中央を固める湘南を前にシュートまで持ち込めない時間が続く。12分にはキム・ボギョンを下げてMF手塚康平を入れて打開をはかる。複数の選手がからんでパスをつなぎ、最後は手塚がミドルシュートを放ったが、ゴール右へそれてしまう。

 両サイドバックを高い位置に張り出し、湘南を自陣に押し込んでボールを回す柏。ボールの出し入れを繰り返してペナルティエリアに進入すると、大谷のパスは湘南DFに引っかかったが、こぼれ珠に対し右足を一閃。1-1。柏が同点に追いついた。

 パク・ジョンスが負傷のためDF中山雄太と交代。中山、手塚とボールの出処ができたことで柏がボールを保持する時間を長くしていくが、湘南も素早いプレッシャーで柏に自由を許さない。後半アディショナルタイムには、DF小池龍太がタッチライン際まで持ち上がり、折り返しをFWクリスティアーノが押し込んでゴールネットを揺らしたが、小池のプレーがゴールラインを割っていたと判定され、ノーゴールに。同点のまま30分の延長戦へと突入した。

 延長前半3分、湘南は敵陣でFKを獲得すると、キッカーの梅崎は、後方の杉岡へ。杉岡のクロスをファーサイドで坂が押し込み、勝ち越しに成功する。

 90分で交代枠を3つ使っていた柏は、4つ目の交代でFW山崎亮平を投入した。延長後半6分、山崎亮は自らドリブルで持ち上がると、ペナルティエリア内でシュート狙う。しかし、シュートは無情にもゴールポストに嫌われる。それでも8分、小池が右サイドを突破しクロス。これをファーサイドの山崎亮が右足で合わせる。名手・秋元のセーブ及ばずシュートはゴールネットに吸い込まれた。

 さらに14分、小池が再びドリブルで仕掛ける。ペナルティエリア内まで切り込み右足でシュートを放ったがGK秋元がセーブ。その1分後にも江坂のクロスをDF鈴木大輔がヘディングで合わせたが、再びGK秋元がたちはだかった。

 PK戦では、湘南の3人目梅崎が失敗。柏は4人目の江坂が外し、6人目までもつれると、柏6人目の山崎亮のシュートは枠外へ。PK5-4で湘南が勝利した。

 27日に埼玉スタジアムで行われる決勝では、横浜FMと対戦する。

(取材・文 奥山典幸)

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