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優勝カップ、どう掲げる!? タイミングが分からない…湘南FW高山「皆、慣れていないので(笑)」

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優勝カップを掲げる湘南ベルマーレFW高山薫

[10.27 ルヴァン杯決勝 湘南1-0横浜FM 埼玉]

 キャプテンの手に優勝カップが手渡される。あとは、歓喜を爆発させてカップを高々と掲げるだけだ。しかし、タメにタメた湘南ベルマーレFW高山薫は少しだけ、そのタイミングを逸してしまったようだった――。

 ベンチスタートとなった高山に出番が回ってきたのは、1-0とリードして迎えた後半32分。残り時間は13分と限られた時間となったものの、精力的にピッチ上を駆け回って守備時には体を張り、逃げ切りに貢献して試合終了のホイッスルをピッチ上で聞いた。

 この試合、キャプテンマークを巻いてキックオフを迎えたのはMF梅崎司だったが、高山と代わって後半32分にピッチを後にする際、DF大野和成へとマークを渡していた。しかし、優勝が決まって表彰台に上がるタイミングで、マークはチームキャプテンである高山へと手渡されていた。

「最後、梅さん(梅崎)やカズ(大野)、山根(視来)とかが『マークをつけて先頭で行きな』という感じで言ってくれた。本当にチームでつかめたんだなと思えたし、素直に嬉しかった。いつもなら、スタメンで出られなかった悔しさもあるけど、優勝した嬉しさの方が勝った」

 キャプテンマークを巻いて先頭で表彰台までへの階段を昇り、優勝カップを手にする。「重かった。予想通りという感じだった」と白い歯を見せたが、ここからが一苦労。「皆、カップ慣れしていないから、全然タイミングが分かっていなかった。皆で見合って、見合って、行くか?みたいな感じだった(笑)」ものの、「こんな感じかな」と高々とカップが掲げられ、選手たちは最高の笑顔を爆発させた。

(取材・文 折戸岳彦)
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