beacon

レッズサポからの“プレゼント”…そして、湘南MF梅崎の“恩返し”

このエントリーをはてなブックマークに追加

湘南ベルマーレMF梅崎司

[10.27 ルヴァン杯決勝 湘南1-0横浜FM 埼玉]

 かつてのホームスタジアムで迎えた歓喜の瞬間。今季、浦和から湘南ベルマーレに加入したMF梅崎司は試合終了後、ファン・サポーターと喜びを分かち合うためにスタジアムを回っていると、“ある物”を見つけて喜びを噛み締めたようだ。

 ルヴァン杯決勝の舞台は埼玉スタジアム2002。10年間在籍した浦和のホームスタジアムでの一戦に、試合前日には「いよいよだなという雰囲気。この大きなスタジアムで明日たくさんのお客さんが入ってくると想像するだけで、ワクワクします」と語り、大一番のキックオフを待ちわびていた。

 スターティングメンバーに名を連ねた梅崎はキャプテンマークを巻いて試合に臨んだ。3-4-2-1のシャドーの位置に入って攻守に奮闘し、1-0とリードして迎えた後半32分までプレー。本人は「自分のパフォーマンスには納得いっていない部分も多い」と振り返ったものの、「仲間に助けられた」と語ったように虎の子の1点を守り抜いたチームは1-0の完封勝利を収め、ルヴァン杯初制覇を成し遂げた。

「このクラブに来た時から、絶対にタイトルをもたらすんだという強い気持ちでいた。本当にうれしくてしょうがない。一つひとつ、一歩ずつ積み上げてきた。チーム全員で頑張った結果」

 そして、タイトル獲得に貢献した男に、さらなる“プレゼント”が――。「試合後にスタジアムを回っているとき、レッズ時代の7番のユニフォームを掲げている人がたくさんいて、本当にうれしかった」と浦和サポーターからのサプライズに感激。「そういう人たちに移籍した意味を見せないといけないと自分の中で誓ったところもあった。今日、見せられたかどうか分からないけど、チームとして躍動した姿をレッズサポーターの皆さんに少しでも見せることはできたと思う」と赤きサポーターに“恩返し”できたことを感慨深げに語った。

(取材・文 折戸岳彦)
●ルヴァン杯2018特設ページ

TOP