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復活待たれる“ニューヒーロー候補”、18歳の名古屋ルーキーMF甲田英將「U-21代表に戻れるように」

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抽選会に出席したMF甲田英將

 ルヴァン杯のニューヒーロー賞は27日に現時点での得票上位11名を発表した。そのメンバーに名を連ねた名古屋グランパスの18歳MF甲田英將は現在、負傷からの回復を急いでいる。29日の抽選会に出席し、「ニューヒーロー賞を取ることで、代表に選ばれていく可能性は高くなる。しっかり意識してやっていきたい」と力強く語った。

 29日の組み合わせ抽選会により、名古屋は8月3日、10日のプライムステージ準々決勝で浦和レッズとの対戦が決定。同月6日のJ1第24節でも浦和と戦うため、3日、6日、10日の3連戦となった。今月18日には今季最初の対戦をしており、名古屋は0-3で敗戦。負傷中の甲田は「攻撃のレベルの高さ、守備の切り替えの早さはすごいチーム。それを上回れるようにやっていきたい」とピッチ外からの浦和の印象を語った。

 甲田の怪我は左膝外側半月板損傷。5月末のクラブの発表では、約3か月の治療期間が必要とされていた。現状は「順調に治ってきているので、間に合ったらいいかなと思っています」と回復をアピール。「3連戦は難しい戦いになると思うんですけど、自分が出るチャンスにもなる。チームとしても、個人としても、結果を残して勝ち切ることを目指したい」と心の準備はしっかりできているようだ。

 今年3月にはパリ五輪世代のU-21日本代表に“飛び級”招集され、同月のドバイカップU-23にも出場していた。しかし、6月のAFC U-23アジアカップには怪我の影響もあり不参加。同大会での3位入賞を日本で見届け、「海外の選手と戦うことは本当にいい経験になる。自分が入れなかったという悔しさはあります」と本音も垣間見せる。「試合を観ていて、自分ならこうできるって思ったところもあった。しっかり体を鍛えて、戻れるようにやっていきたい」と代表復帰を誓った。

 そのためには、復活とともに輝かしい活躍を見せなければいけない。今大会のニューヒーロー賞には「(怪我を)しっかり治して試合に絡むことができたら」と意欲を覗かせる。「結果を残して、ニューヒーロー賞を取ることで代表に選ばれていく可能性は高くなる。しっかりと意識していきたい」。夏本番のブレイクを目指し、18歳はあせらず回復に励んでいる。

(取材・文 石川祐介)
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