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“サッカーあるある”を防ぐビッグセーブ!広島GK大迫敬介「落ち着いて対応できた」

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2失点目は許さなかったGK大迫敬介

[10.22 ルヴァン杯決勝 C大阪1-2広島 国立]

 集中力を切らさなかった。ミス絡みで先制されたサンフレッチェ広島は失点から5分後、再び迎えたピンチを守護神が防いだ。0-1の後半13分、ロングボール1本で抜け出したMF毎熊晟矢のシュートをGK大迫敬介がビッグセーブ。追加点を許さなかった。

「“あるある”で、先制されたあとにすぐとどめを刺されて試合が終わるというのは経験してきた。相手が先制点を取ったあとにピンチが来ることは想定していたし、落ち着いて対応できた」

 2失点目を防ぎ、1点差のまま試合を運べたことが後半アディショナルタイムでの劇的な逆転勝利への布石となった。「僕としてはどんな流れだろうと、来たシュートを止めて、我慢強く戦うことを意識していた。2失点目を与えなかったことが逆転につながったと思う」と胸を張った。

 前日21日に急逝した元日本代表FWの工藤壮人さんとは、大迫がトップチームに昇格した18年にチームメイトだった。「選手としても一人の人間としても尊敬している。本当にショックだったけど、今日、自分たちには結果で恩返しする場があったし、何としても勝ちたかった」と期していた。

 広島にとって15年のリーグ優勝以来、7年ぶりのタイトルは、初のカップ戦タイトルとなった。16日の天皇杯決勝ではPK戦の末、J2の甲府に敗戦。天皇杯とルヴァン杯合わせて8度目の準優勝に終わっていた。「自分もプロのキャリアで初めてのタイトル。サポーターには先週、悔しい思いをさせて、カップ戦タイトルには縁がないとも言われていた。チームもそうだけど、自分としてもひと皮むけたと思う」と、自身初のタイトル獲得の余韻に浸った。

(取材・文 西山紘平)
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