歴然たる身長差、GK巡る駆け引きでも後手に…ロングスローに散った柏、12年ぶりVならず「対策が甘かった」
12年ぶり優勝を逃した
[11.1 ルヴァン杯決勝 柏 1-3 広島 国立]
前半にロングスローから2失点。ボール保持率68%を記録した柏レイソルはサンフレッチェ広島の“飛び道具”に屈し、2013年以来12年ぶりのルヴァン杯制覇を逃した。先発出場したMF戸嶋祥郎は試合後、「(広島の)高さが武器だというのは理解した上で入っていたし、準備をしていたけど、自分のところを含めてわかっていたけどやられてしまった」と悔やんだ。
身長180cm以上の選手がFW垣田裕暉(187cm)、DF古賀太陽(183cm)、GK小島亨介(183cm)の3人しかおらず、170cm代前半の選手が先発に6人並んだ柏に対し、広島は170cm台前半以下の選手はFW中村草太のみで、180cm以上は敵陣に入るフィールドプレーヤーだけでFW木下康介(190cm)、DF荒木隼人(186cm)、MF中野就斗(183cm)、DF塩谷司(182cm)、FWジャーメイン良(182cm)、MF川辺駿(180cm)、MF東俊希(180cm)の7人。さらに広島は177cmのDF佐々木翔も空中戦で無類の強さを誇っているなか、柏は自陣ゴール前の制空権を譲るしかなかった。
運命を分けたのは、唯一手を使って空中戦を制することができるGK小島の周辺を巡る駆け引きだった。広島の中野が一発目のロングスローを投げた際、GK小島はゴールマウスを離れて悠々とキャッチしており、事前の対策の有効性を感じさせていたが、2度目のロングスローからは広島の複数選手が小島の周辺に立って、カバーエリアをブロックするという作戦に出た。
小島は序盤のロングスローをめぐる駆け引きを次のように振り返った。
「一発目は僕のところの(広島の)ブロックが少し甘かったけど、僕がキャッチしてから相手選手も2本目以降は厳しくブロックしろよということを言っていた。そこに対して僕たちが変えずにやっていたところがあったけど、そういう状況に臨機応変に対応していく力が大事だった。相手はやり続けて2枚ブロックして自分を出させないようにして、シンプルに空中戦で戦うということでやってきて、そうなると相手の強みはどんどん出てきてしまう」
小島の見解では、そこでマンツーマン守備に切り替えるべきだったと考えている。
「僕のところで2枚ブロックに入っているというところで、そうなると僕自身も果敢に出ていくのは難しい。そうなると個々のところでの対応が大事で、マンツーのほうが良かったのかなと思う。マンツーになると必ず人に絶対ついているので必ずフリーになる選手はいないし、ブロックも僕のところで味方の選手もブロックしてくれれば僕も出やすい状況も生まれると思うので、そこの対策が甘かったのかなと思う」
そう振り返った小島は広島相手のセットプレー対策を「自分たちの準備不足で実力不足だったと思う」と悔やんだ。
広島のMF田中聡によると、柏のGK周辺の駆け引きは入念に準備されたものだったという。「そこもコーチ陣が厳しく言っていたので練習の成果が出たと思う」。柏の対策もあってCKは1本のみにとどまったが、ロングスローも時間をかけて確認していた様子。田中は「(ルヴァン杯決勝を控えて)セットプレーを特にすごい長い時間かけてやったので、それが結果に出たのですごく良かった」と振り返った。
(取材・文 竹内達也)
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前半にロングスローから2失点。ボール保持率68%を記録した柏レイソルはサンフレッチェ広島の“飛び道具”に屈し、2013年以来12年ぶりのルヴァン杯制覇を逃した。先発出場したMF戸嶋祥郎は試合後、「(広島の)高さが武器だというのは理解した上で入っていたし、準備をしていたけど、自分のところを含めてわかっていたけどやられてしまった」と悔やんだ。
身長180cm以上の選手がFW垣田裕暉(187cm)、DF古賀太陽(183cm)、GK小島亨介(183cm)の3人しかおらず、170cm代前半の選手が先発に6人並んだ柏に対し、広島は170cm台前半以下の選手はFW中村草太のみで、180cm以上は敵陣に入るフィールドプレーヤーだけでFW木下康介(190cm)、DF荒木隼人(186cm)、MF中野就斗(183cm)、DF塩谷司(182cm)、FWジャーメイン良(182cm)、MF川辺駿(180cm)、MF東俊希(180cm)の7人。さらに広島は177cmのDF佐々木翔も空中戦で無類の強さを誇っているなか、柏は自陣ゴール前の制空権を譲るしかなかった。
運命を分けたのは、唯一手を使って空中戦を制することができるGK小島の周辺を巡る駆け引きだった。広島の中野が一発目のロングスローを投げた際、GK小島はゴールマウスを離れて悠々とキャッチしており、事前の対策の有効性を感じさせていたが、2度目のロングスローからは広島の複数選手が小島の周辺に立って、カバーエリアをブロックするという作戦に出た。
小島は序盤のロングスローをめぐる駆け引きを次のように振り返った。
「一発目は僕のところの(広島の)ブロックが少し甘かったけど、僕がキャッチしてから相手選手も2本目以降は厳しくブロックしろよということを言っていた。そこに対して僕たちが変えずにやっていたところがあったけど、そういう状況に臨機応変に対応していく力が大事だった。相手はやり続けて2枚ブロックして自分を出させないようにして、シンプルに空中戦で戦うということでやってきて、そうなると相手の強みはどんどん出てきてしまう」
小島の見解では、そこでマンツーマン守備に切り替えるべきだったと考えている。
「僕のところで2枚ブロックに入っているというところで、そうなると僕自身も果敢に出ていくのは難しい。そうなると個々のところでの対応が大事で、マンツーのほうが良かったのかなと思う。マンツーになると必ず人に絶対ついているので必ずフリーになる選手はいないし、ブロックも僕のところで味方の選手もブロックしてくれれば僕も出やすい状況も生まれると思うので、そこの対策が甘かったのかなと思う」
そう振り返った小島は広島相手のセットプレー対策を「自分たちの準備不足で実力不足だったと思う」と悔やんだ。
広島のMF田中聡によると、柏のGK周辺の駆け引きは入念に準備されたものだったという。「そこもコーチ陣が厳しく言っていたので練習の成果が出たと思う」。柏の対策もあってCKは1本のみにとどまったが、ロングスローも時間をかけて確認していた様子。田中は「(ルヴァン杯決勝を控えて)セットプレーを特にすごい長い時間かけてやったので、それが結果に出たのですごく良かった」と振り返った。
(取材・文 竹内達也)
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