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エース清武の全4ゴールに絡む活躍でC大阪が浦和に快勝!!

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[4.18 ナ杯第3節 浦和1-4C大阪 埼玉]

 ナビスコ杯はグループリーグ第3節、A組の浦和レッズセレッソ大阪戦は、U-23日本代表のエースでもあるMF清武弘嗣が先制点を含む、1得点2アシストと大暴れ。全4得点に絡み、4-1でC大阪を勝利に導いている。試合前、A組7位と最下位だったチームは、「コンディションはすごく上がってきている。今が一番、動けていると思う」と話す清武の活躍もあり、C大阪が一気に3位まで順位を上げている。

 リーグ戦で2位と好調の浦和は、大きくメンバーを変更した。GK加藤順大、DF永田充、DF槙野智章の3人以外を入れ替え、この一戦に臨んでいる。対するC大阪は、MF黒木聖仁、MF柿谷曜一朗、FW播戸竜二の3選手をスタメンで起用した以外は、14日の新潟戦(0-1)と同じメンバーで試合に入った。

 立ち上がりからアウェーのC大阪が主導権を握る。ボールを奪った瞬間、最終ラインを3人で守る浦和のゴール前には、スペースがあった。そこにスピードのあるロングボールを入れて、前線にボールを運ぶ。浦和の選手にボールを拾われても、素早くプレスをかけてボールを前に運ばせない。そうして良いリズムをつくると、前半11分には中盤のこぼれ球を拾ったMF山口螢が清武にボールを預ける。トラップし、すぐに前を向いた清武は迷いなくシュートを打つと、DFに当たったボールが左ポストを叩きゴールに入り、C大阪が1-0とリードした。

 先制された浦和も、同19分に人数をかけたボール回しから、左サイドの宇賀神がクロスを入れて、ゴール前の矢島が頭で合わせるが、ボールは枠の上を越えて行った。C大阪のテンポの良いボール回しに苦しめられる時間が続いた浦和も、MF原口元気のドリブルを糸口に、反撃に出る。同30分には、その原口がシュートを放ったがゴールの上を越える。同35分にもPA内にボールを持ち込んだFW矢島慎也のシュートがブロックされたボールをMF宇賀神友弥が拾いクロスを入れたが、GKキム・ジンヒョンにキャッチされる。

 試合の主導権を握り返した浦和は、同点に追いついたのは42分だった。最終ラインの背後を取った原口が右サイドの深くまでボールを持ち込み、ゴール前にクロスを入れると矢島がシュートを決めて、試合を振り出しに戻す。

 このまま前半終了かと思われたが、C大阪が追加点を挙げた。45分、CKを相手DFがクリアしたボールをPA内で拾った清武が、ゴール前に柔らかいクロスを入れる。これを播戸が頭で合わせたが、シュートはGKがブロック。そこにDF藤本康太が詰めて、2-1とリードをして前半を折り返した。

 後半の頭から、浦和はMF柏木陽介、DF野田紘史をピッチに送り込む。しかし、開始早々の4分に点を取ったのは、またもC大阪だった。自陣でFKを得ると、清武が素早いリスタートから前線に走るMFブランキーニョにパスを出す。最終ラインの背後を取った10番は、GKをかわすと無人のゴールにボールを流し込み、3-1とリードを広げる。勢いに乗るC大阪は、同24分にも酒本が右足アウトサイドでカーブのかかった強烈なシュートを放つが、これはGKがキャッチした。

 浦和も相手のパスミスから宇賀神がシュートを打つなど、チャンスはあるが、2点目を挙げられない。逆に後半36分には、PA内で清武からのパスを受けた播戸が、DF濱田水輝を背負いながらも反転して左足でシュートを放つ。これが決まって4-1。敵地で大勝した試合を振り返り、ダメ押しゴールを決めた播戸は「ナビスコカップは初戦で負けていたので、ここで負けると上と勝ち点差も広がる。上に行く上で絶対に負けられなかった。いつ倒れてもいいように、最初からフルで行きました」と振り返った。勝利への強い意欲を見せたC大阪が、勝ち点3を挙げている。


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