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[全中]得点王・三国ケネディエブスは久保建英とのLINEのやり取りで発奮

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[8.24 第46回全国中学校サッカー大会決勝 青森山田4-1日章学園 帯広の森陸上競技場]

 決勝の日章学園戦で1得点を記録し、この試合までで8得点を挙げていた同僚FW檀崎竜孔に並んで得点王を獲得した190cmの青森山田中FW三国ケネディエブスは、「意識していました」と笑顔を弾けさせた。

 同世代で注目を浴びるFWとの交流が発奮材料になっていた。バルセロナの下部組織に所属していたFW久保建英は今春、FC東京U-15むさしに籍を移した。7月にU-15日本代表として参加したタイ遠征では4試合連続ゴールを記録するなど、存在感を示し続けている。

 青森に住むケネディエブスと久保では一見、接点はない。しかしFC東京U-15むさしは、ケネディエブスの出身地である東京都東村山市の近所のクラブで、小学校時代のチームメートも多く在籍。事実、ケネディエブスは中学進学時に青森に移るか、FC東京U-15むさしに入るかで悩んだ時期があったのだという。

 そんな兼ね合いもあり、コミュニケーションアプリ『LINE』を通じやり取りをする仲になった。今月中旬に行われた日本クラブユース選手権(U-15)で、久保が所属するFC東京むさしが準優勝に輝いた際にLINEを送ると、「全中は絶対優勝してください」と返信があったのだという。「全中を優勝して、得点王になったことをこれから報告します」と笑顔で明かした。

 U-15代表候補にも選ばれる逸材だが、プレーヤーとしての課題はまだまだ多い。期待されるヘディングでのプレーは苦手なプレーの一つで、今はまだ足元で受けてのプレーの方が得意の様子。目標は「岡崎(慎司)選手みたいなハードワークできるプレーヤー」。15歳で190cmを誇る長身に岡崎のような献身性が加われば、必ずや日本の救世主になるはずだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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