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15歳“ガンバの南野”が起死回生同点ヘッド! G大阪JY南野遥海、決勝導く大会4点目

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同点ゴールを挙げたガンバ大阪ジュニアユースFW南野遥海

[12.26 高円宮杯U-15準決勝 G大阪JY 1-1(PK4-2)大宮U15 味フィ西]

 2004年生まれの15歳、“ガンバの南野”が決勝進出に貢献した。26日、高円宮杯JFA第31回全日本U-15サッカー選手権大会準決勝が開催され、ガンバ大阪ジュニアユースFW南野遥海(3年)が大会4点目をマーク。起死回生の同点ゴールを陥れ、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 攻め込みながらも1点ビハインドのまま試合は終盤に向かったが、焦りはなかった。「ワンチャンスがあると思っていた」とゴールに迫ると、ラスト5分に迎えた好機を仕留めた。後半35分、相手GKが前に飛び出すと、MF高橋隆大(3年)が右サイドからクロス。南野はゴールカバーに入った相手DFの位置を冷静に見極め、コースを突いた巧みなヘッドで左に流し込んだ。

 1-1のまま延長戦でも決着は付かず、迎えたPK戦。1人目のキッカーを務めた南野はきっちりとキックを沈め、勝利への流れを作った。この日は立ち上がりに左ポスト直撃の惜しいシュートを放つなど、周囲との連携を生かしつつ、延長を含めた100分間で両チーム最多となる4本のシュートを浴びせた。

 リバプール移籍が決定した同じ名字のFW南野拓実といえば、セレッソ大阪の下部組織育ち。“ガンバの南野”も「いつかは同じ世界で戦うことが夢です」と野心を燃やす。技術とパワーを兼ね備え、FW鈴木大翔(3年)と形成するU-15日本代表2トップは相手の脅威となり続けた。

 決勝戦の相手は夏の王者・サガン鳥栖U-15。相手FW浦十藏(3年)も準決勝までに4得点を記録しており、得点王争いにも注目が集まる。「今まで通りガンバらしく、点を取って勝てるように頑張りたい」と気合十分。中学年代ラストマッチを最高の形で締めくくりたい。

(取材・文 佐藤亜希子)

●高円宮杯第31回全日本U-15選手権特設ページ

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