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青森山田中FW荒木竜、静岡学園中を相手に開始11分でハットトリック「自分でも驚いています」

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[8.16 全国中学校サッカーフェスティバル 青森山田中6-1静岡学園中]

 この試合、青森山田中は立ち上がりに課題を持って臨んでいた。大会前の練習試合でも相手にチャンスを作られることが多く、大会中に大勝した修徳中戦(○5-0)でも前半をスコアレスで折り返していた。

 試合前のミーティングでも立ち上がりをしっかり入ろうと話していたという。そんな中で結果を残したのが、FW荒木竜(3年)だった。開始2分に浮き球を右足で豪快に合わせて先制点を決めると、前半9分には波状攻撃のこぼれ球を押し込んで加点。

 そして前半11分にはFW山田将太のアシストからハットトリックとなる得点を記録。「自分でも驚いていますが、立ち上がりを改善しようと試合に入った中で3点を決められたのは良かったと思います」と充実の表情で振り返った。

 近年は中高一貫の育成で結果を残す学校がトレンドとなっている。青森山田はその最たる例だが、今年の中学3年生も多くの部員がそのまま高校に進み、日本一を目指すことになる。

 荒木も「高校になったらいろんなチームが強くなるけど、自分たちはさらに圧倒出来るくらいの差をつけたい」と意気込む。「去年(のチーム)より体は大きいけど、技術は低いと言われる。そこは悔しさを持ってやっています」。他校に負けじと、青森山田の伸びしろも十分のようだ。

(取材・文 児玉幸洋)

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