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[全中]中2の11月に埼玉のチームから青森山田へ…増田敢太が2戦連発「頑張ってプロに」

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先制点を決めたMF増田敢太

[8.22 全中準決勝 青森山田3-1静岡学園 富士北麓陸上競技場]

 前半から攻め込みながらも、なかなか決めきることができなかった青森山田中だが、後半5分、右サイドを突破したMF仲澤素晴のマイナスクロスにMF増田敢太が走り込んでゴールネットを揺らす。前日の準々決勝でも貴重な同点弾を決めていた背番号8が、欲しかった先制点を奪った。

 自己分析は「喜怒哀楽が激しいタイプ」。チームが大勝した1回戦、2回戦にも途中出場したが、いずれも無得点でフラストレーションがたまっていたという。しかしラスト15分で2点差を跳ね返した準々決勝の三田学園戦では貴重な同点弾を記録。2戦連続の貴重なゴールに「自分は点を取ると乗れる人。今日も行けるかなという感じでした」と笑顔が弾ける。

 群馬県出身で、中学2年生の冬まで埼玉県のチームでプレー。「自分に足りないところを考えたときに青森山田でやりたいと思った」と昨年11月に自らの意思で青森の地にやってきた。「両親も自分の人生なんだからと後押ししてくれた。頑張ってプロに行きたいです」。

 今大会予選までレギュラー出場を続けていた増田だが、全国大会では全試合ベンチスタートになっている。「悔しさはある」というが、一番の持ち味である攻撃力で存在感をみせている。「必ず王座奪還して、青森に優勝旗を持って帰れるように頑張ります」。3年ぶりとなる中体連の頂点を通過点のひとつにしてみせる。

(取材・文 児玉幸洋)
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