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神戸U-15は5試合18得点無失点の完全V!FW渡辺隼斗は得点王「世界で知られる有名な選手になりたい」

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[12.27 高円宮杯U-15決勝 広島JY 0-3 神戸U-15 味フィ西]

 まさに王者の戦いだった。準決勝までの4試合すべてで3点以上を奪い、そして無失点で勝ち上がってきたヴィッセル神戸U-15は、決勝でもサンフレッチェ広島ジュニアユースに3-0で快勝。5試合で18得点を奪い、無失点の完全優勝を飾った。

 相手の出足の良さに思いの外苦しんだ前半だったが、後半に相手の足が止まりだすと、圧力を一気に強める。そして後半10分、右サイドを深く切り込んだFW大西湊太(3年)のクロスに走り込んだFW渡辺隼斗(3年)が先制のゴールネットを揺らす。これで流れを一気に掴んだ神戸U-15は、その後2点を加えて完勝した。

 また渡辺はこの得点で通算5得点。初戦の横河武蔵野FC U-15戦でハットトリックを決めると、準決勝、決勝と勝負どころでもしっかりと役割を果たした。「この大会が始まる前の目標が得点王だった」と振り返る渡辺だが、いざ得点王を獲得したとなると、「ホンマにこれが現実なんかな…」と初々しさをみせる。

 しかしこれは紛れもない現実。決勝の試合前から自信にあふれていたという渡辺は、「右足のシュート練習の成果が出せた」と充実の汗を拭うと、「日本代表のエースストライカーになって、世界の人に名前を知ってくれるような有名な選手になりたい」と大きく夢を描いた。

(取材・文 児玉幸洋)

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