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1FC川越水上公園が悲願の全国初出場!! リーグ苦戦も真摯に向き合い続けた選手たち、指揮官の期待上回る5発完封勝利

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悲願の全国初出場

[6.28 関東CY代表決定戦 クラブ・アストーレ 0-5 1FC川越水上公園 くぬぎ平]

 1FC川越水上公園(埼玉県1部)は28日、関東クラブユースサッカー選⼿権(U-15)⼤会の代表決定戦でクラブ・アストーレ(千葉県2部)に5-0で勝利し、クラブ史上初の日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会出場を決めた。

 勝利で全国という大一番。1FC川越水上公園は前半3分、FW久和蒼真(3年)が敵陣でのボール奪取からロングシュートを放って積極的な姿勢を示した。すると同17分、DF小川響(3年)のサイドチェンジを左サイドのDF青田湊悟(3年)が胸トラップで収め、中盤のMF山崎律希(3年)とMF浜田拡希(3年)を経由して右サイドのDF高橋珠吏(3年)に繋ぐ。高橋がアーリークロスを供給すると、ペナルティエリア内中央から久和がヘディングシュートを決めて先制に成功した。

ヘディングシュートで先制した

 続く前半19分、1FC川越水上公園のDF加賀谷琥介(3年)が右サイドへロングフィードを通し、ボールを収めた高橋が今度はペナルティエリア内まで侵入してニアサイドにグラウンダーのクロス。走り込んだFW渡辺蓮(3年)がゴールネットを揺らし、2点差にリードを広げた。

 粂川幸司監督は右サイドから連続で得点したことに「試合前から分析していた」と話し、「クロスの入り方とか入れるタイミングとかを共有しながら戦えたと思います。結果に結びついて本当に良かったなというところです」と笑顔を見せた。

 対するクラブ・アストーレは前半29分、GK橋口泰陽(3年)が浜田にかわされてピンチを迎えるも、浜田の折り返しに合わせた渡辺のシュートはMF山下逢太(3年)がゴール手前でスーパーブロックを見せて3失点目を回避した。すると同31分、DF鈴木蒼和(3年)のパスからFW草野陽(3年)が力強くゴール前に浸入してループシュート。最大の決定機となったが、GK冨田蒼(3年)の脅威的な反応で弾かれたボールはクロスバーに当たって得点にはならなかった。

勝負の分かれ目にもなったスーパーセーブ

 このセーブに粂川監督も「本当に試合の分かれ目だったかなと思います。あそこで2-1になっていたら試合を進めていくのはすごく難しい展開になったと思うのでよくやってくれた」と称える。もっともその直後、クラブ・アストーレGK橋口も久和の強烈なシュートに指先で触れてクロスバーに当てる好セーブを披露。両GKの活躍で前半はそのまま2-0で終了した。

 それでも1FC川越水上公園は後半12分、渡辺が股抜き突破からコンパクトな振りで鮮やかにゴールネットを揺らして追加点を奪った。同25分には加賀谷のロングボールからMF安藤皇賀(3年)がドリブルで右サイドを切り裂いて4点目。同35分には久和のクロスをMF松井翔海(3年)が合わせ、5-0とした。

MF安藤皇賀(3年)がドリブル突破から4点目を記録

 無失点を維持しながらの3ゴールに指揮官は「つねにリスク管理をしながら試合を進められたので良かったかなと思います。その上で3点を取ってきてくれたのは良い意味で予想外でした」。1FC川越水上公園が指揮官の期待以上の戦いぶりで勝利を収め、全国切符を獲得した。

 DF荻原拓也やMF早川隼平(ともに浦和)、MF小澤亮太(山口)といった選手を輩出してきた1FC川越水上公園だが、男子チームでは今回が悲願の全国大会初出場。試合後に選手たちから胴上げを受けた粂川監督は「ちょっとまだ実感がない」と告白しつつ、「胴上げも人生で初めてだったので、初体験ばかりこの選手たちにさせてもらって感謝しかないですね。選手、親御さん、スタッフのみんなには感謝しかないです」と感慨深げに語った。

指揮官を胴上げ

 クラブの歴史を塗り替えた選手たちだが、今季のリーグ戦は苦戦を強いられていた。1年でのU-15関東リーグ復帰を目指して埼玉県リーグ1部を戦うも、消化試合が少ないものの3勝1分6敗で9位に位置。ただ、そうした悔しい経験を真摯に受け止めたことで今大会の躍進に繋がった。

「たくさん負けてきたしたくさん失点もしてきたので。その経験を背中向けずに向き合ってきて少しずつ失点が減ってきたのと、失点を減らす中で自分たちの特長でどういうふうに攻撃していくのかというところを選手と話し合ってきました。選手も自分たちで集まってミーティングしたりとか、そういうのを自主的にやってチームが少しずつ変わってきたっていうのはあります。結果にここまで結びつくとは思っていなかったですけれど、選手が頑張ってくれたなと思います」(粂川監督)

 チームの方針としては選手が高校年代以降で活躍していくために「個性を尊重することや伸ばすことにフォーカス」。その上で勝利を目指す姿勢も忘れずに取り組んでおり、「個性が試合の中で発揮してそれがチームの総合力として面白いサッカーができれば」という形を目指している。

 そうしたチームスタイルを全国でも示していく構え。粂川監督は「相手をしっかりと見て、自分たちの弱みや強みと相手の強みを見極めながら試合に入っていきたい」と展望しながら、「個性をチームの中で発揮して勝利に結びつくようにしたいので、一人一人が自分らしいプレーを発揮できるように準備していきたい」と8月の大舞台を見据えた。

(取材・文 加藤直岐)
加藤直岐
Text by 加藤直岐

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