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0-8大敗スタートも前向きに「最高だな!これが全国だ!」北海道で“らしく”過ごす初出場・A.C.アスミ、クラセンU-15GLを突破

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GLを突破!!

[8.17 クラセンU-15 ヴィクサーレ沖縄 0-2 A.C.アスミ 厚別サブ]

 A.C.アスミジュニアユースが初出場の日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会で鮮やかな巻き返しを見せ、決勝トーナメントに進出した。戸田直人監督は「選手たちが自分たちで考えて行動した結果だと思います」と選手を称えた。

 1分1敗で迎えたグループリーグ最終節・ヴィクサーレ沖縄ジュニアユース戦は一進一退の攻防が続く中、前半27分にFW谷川友祐(3年)が振り向きざまで放ったシュートがクロスバーを叩くなどゴールに迫っていった。すると後半8分、MF鈴木悠大(3年)のボール奪取から速攻を仕掛けたところでFW大野悠斗(3年)がファウルを受け、相手DFが2枚目の警告による退場となった。

 勢いに乗るA.C.アスミは後半18分、鈴木の展開から左サイドを突破したMF濱智希(2年)の折り返しを谷川が合わせて先制に成功した。同30分には鈴木が右サイドのロングレンジからループ気味に放ったシュートがゴールに吸い込まれて追加点。2-0で全国大会初勝利を収め、勝ち点を4に伸ばしてグループリーグ突破を決めた。

勝利の瞬間にガッツポーズを見せた指揮官

 もっとも初の全国大会は大敗からのスタートだった。初戦で昨冬の高円宮杯準優勝・ガンバ大阪ジュニアユースと対戦すると0-8で敗戦。それでも「1試合目は観光だったということで開き直った」と戸田監督。選手たちも強豪との対戦を前向きに捉え、気持ちを切り替えることができていたという。

「僕らは怒るとか叱るとはそういうのはなくて、彼らも『最高だな!これが全国だ!」というところでメンタルの成長がすごくうかがえた。もうシュンとしてダメなのかなと思ったらそうでもなかったです。初戦はちょっとあれだったんですけど、2試合目からすごくのびのびやってくれているので、(GL突破は)選手のおかげだと思います」(戸田監督)

 また、チームの雰囲気を踏まえてピッチ外も“アスミらしく”過ごす方針。この日の試合前にはクラーク博士像へ足を運んだといい、「毎日北海道の名産巡りをしてすべて回ってうちのスタイルで行こう」とせっかくの北海道開催の今大会を楽しみつくす考えだ。チームのインスタグラム(@a.c.asumi)でも「小樽運河〜すすきの〜電波塔大通り公園〜時計台〜幸せの黄色いハンカチロケ現場〜羊ヶ丘展望台」と大会期間中に名所を回った様子が公開されており、指揮官は「『みんなで今日どこに行く?味噌ラーメン食う?』とガキンチョがちょっと多いんですけど本当に自然体で、楽しんでのびのびやってくれるのが僕らは一番」と笑った。

 そうしたスタイルも選手に自立を求めてきた成果のようだ。戸田監督はオンとオフを切り替えてGL突破の結果に繋げたことに「サッカーは人生の縮図で“普段”がやっぱり出るので。言い方は悪いですけどほったらかしです。自分たちでいろんなことを自立しないとできないサッカーをしているつもりなので、自分たちで考えて進めていく。すごくそれを大切にしているので、個人の成長がチームとしてひとつになったときにこういう表現ができるのかなと思っています」と目を細めた。

 加えて今季のチームはしぶとさが強み。指揮官は「技術もそこそこある子たちなんですけど小ちゃい子、遅い奴、早い奴がいる。デカいやつはあまり見当たらないんですけど(笑)。凸凹なところが逆に強みなのかなと。本当にしぶとく戦える。その中で闘争心の中にボールを扱える子がいくつかいるので良い武器に、アクセントになっている」と総評する。今大会の第2戦では後半アディショナルタイム5分のゴールで引き分けに持ち込んでおり、初戦の敗戦による得失点差を考えても大きな勝ち点1の獲得になっていた。

 そうして果たした初出場でのGL突破。戸田監督は「やっぱり良いサッカーがしたいですね。しぶといサッカーができれば」と決勝トーナメントに向けて意気込む。そして「目標は好感度ナンバーワン。優勝とか準優勝、3位とかよりも『このチームしぶといな。このチーム面白いな』と言ってもらえるように目指すは好感度ナンバーワン」。A.C.アスミのスタイルをとことん示していく構えだ。

決勝トーナメントに挑む

(取材・文 加藤直岐)

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加藤直岐
Text by 加藤直岐

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