三菱養和SC巣鴨Jrユースが「我慢しながらチャンスをものに」3発!! 横浜FM Jrユース追浜に苦しみながら2勝目掴む
[4.5 U-15関東1部A第4節 三菱養和SC巣鴨Jrユース 3-1 横浜FM Jrユース追浜 養和会巣鴨スポーツセンター]
苦しい時間帯が続いた一戦も我慢強く戦い、3ポイントをもぎ取った。三菱養和SC巣鴨ジュニアユースが5日、高円宮杯U-15サッカーリーグ関東1部A第4節で横浜F・マリノスジュニアユース追浜を3-1で破って開幕節以来の勝利を掴んだ。
ともに開幕白星発進を飾ったものの以降は2連敗で迎えた今節。三菱養和SC巣鴨Jrユースの田中大蔵監督によれば負傷欠場者を複数抱える状況での一戦だったといい、従来の4-4-2ではなく春休み中の栃木遠征で試行した3-5-2のフォーメーションで臨んだ。
試合は立ち上がりから横浜FM Jrユース追浜ペースで進む。特にMF小林怜央(3年)が中盤で何度もボールを回収して相手に攻め込ませず、推進力も発揮してチームを牽引した。前半9分には小林がセンターサークル付近でルーズボールを奪い切ると、そのまま前へ持ち運んで左のMF安部晴哉(3年)にパス。安部はペナルティエリア左に入るところから左足を振ってゴールに迫った。
だが、前半13分に先制点を決めたのは三菱養和SC巣鴨Jrユースだった。MF細井斗眞(3年)が中央でパスカットして前方のスペースに前進し、センターサークルを過ぎたところから「GKが出ていた」と右足一閃。完璧な軌道を描いたボールは直接ゴールに吸い込まれ、スーパーゴールで1-0とした。


さらに三菱養和SC巣鴨Jrユースは前半18分、MF井上斗蘭(3年)が左サイドから右のスペースへボールを送り、DF村山奏輔(3年)に繋がって速攻を展開した。村山がスルーパスを送ると走り込んだのは細井。ペナルティエリア右に入って右足でファーサイドへ流し込み、チャンスシーンが限られるなかでリードを2点に広げた。


横浜FM Jrユース追浜は飲水タイム明けから右サイドハーフのMF杉本翔大朗(2年)と左サイドハーフの安部の立ち位置を交換。前半25分には安部が右からカットインして左足でシュートを放つも、わずかに枠の左に外れた。


以降も横浜FM Jrユース追浜が主導権を握り、両サイドバックも攻撃参加しながら厚みのある攻撃を展開していった。前半34分には杉本が敵陣でボールを奪取してカウンターのチャンス。MF須見玲央斗(3年)を経由してFW山本朝陽(3年)がペナルティエリア手前中央から右足を振り抜いたが、シュートはGK上野煌太(3年)に阻まれた。
2点リードの三菱養和SC巣鴨Jrユースは後半に入ってからもDF筧泰史(3年)や安部にゴールに迫られるなど、劣勢が続く。それでもDF井本泰幹(3年)、DF洪潤悟(3年)、DFDF田中孝之介(3年)の3バックを中心に失点を許さず、主将MF池田旺太(3年)が中盤で速攻を食い止める活躍も光った。
三菱養和SC巣鴨Jrユースも後半11分に田中のインターセプトからFW大澤湊生(3年)がミドルシュートを放つと、同18分には洪のパスに反応したMF村山奏輔(3年)がペナルティエリア右からループシュートを打つなど3点目を狙っていく。同26分の横浜FM Jrユース追浜DF伊藤駿(3年)が蹴ったFKをMF宮北爽生(3年)にフリーで合わせられた場面は枠を外れ、2点リードを維持した。
すると三菱養和SC巣鴨Jrユースは後半29分、村山のクロスをFW北嶋太一(3年)が胸トラップで収めると、ボールは相手DFに突かれたもののペナルティエリア中央の大澤のもとへ弾む。大澤はゴールを背にした状態で相手を背負いながら右足反転ボレー。これがゴール左に突き刺さってまたもスーパーゴールで3点差にした。


横浜FMJrユース追浜にとっては試合の大部分で優勢に戦いながらも大きく点差を離される痛恨の展開になった。後半40+5分にMF澤村裕真(3年)の折り返しをFW鈴木颯祐(2年)がねじ込んで一矢報いたが、キックオフを待たずにタイムアップの笛。三菱養和SC巣鴨Jrユースが3-1で制して今季2勝目を手にした。


田中監督は「今日の点は全部スーパーなのでどちらかというと個人の力でこじ開けた感じがあるけど、選手の良いところを出すこととチームとしてやるところを両方求めているなかで両方良い形が出て結果に繋がった」と総括。相手にボールを持たれる展開でも焦れずに戦いながらチャンスで仕留め切った選手を労った。
「チームが一つになっていた。大きな勝ち点3を取ることができてすごく良かった」と笑顔を見せたのは大澤。怪我人が相次ぐなかで試した3-5-2は栃木遠征でも手応えを感じていたというが、関東1部の相手にも通用するかは未知数の部分も大きかったという。そうしたなかでも掴んだ勝利に「チャレンジではあったけどみんなで声を掛け合って守りきれた」と一丸となって戦えたことを要因に挙げた。
2連敗を止めた三菱養和SC巣鴨Jrユースだが、田中監督は「その2試合も持っている力は出していたと思う」と振り返る。
昨季復帰した1部の舞台はほとんどがJクラブのアカデミーで、今季から2ブロック制が採用されたことで三菱養和SC巣鴨Jrユースが入るA組はほか全てがJクラブのアカデミーという構成。厳しい戦いが続くことを覚悟して臨んでいるシーズンで、指揮官は全力で挑む選手の戦いぶりを評価している。
「日頃から『また見たいなと思っているようなプレーや行動を』とやっていて、選手たちは毎試合120%で戦ってくれていると思う。今日も全力でやってくれた。引き続き人としてもサッカー選手としても良いプレーヤーになれるように一戦一戦やれることをやって、上を目指したいなと思います」
今節は「相手にボールを持たれる時間は長いなか、我慢しながらチャンスをものにできたら」と臨んで狙い通りに3ポイントをゲット。ところが、試合後は勝利の喜び以上にラストプレーの失点を悔やむ選手が多かった。今季のチームの特徴である「勤勉で真面目な子が多い。今日みたいに(仲間と)繋がって一生懸命守ったりとかをする」直向きな姿勢が表れる形になり、表情の硬い選手を明るく迎えた田中監督は「僕はもう満足していたんですけど(笑)」と目を細めていた。


また、「個性的な子もいて良いところを出せると驚くようなプレーもしたりするので、バランスの良いチームかなと思っている」と田中監督。この日のように個と組織の両軸で戦いながら上位進出を狙っていくとともに、「養和の良いところは明るく楽しく元気よくなので、最後まで選手と楽しみたい」。名門の街クラブとして選手を成長させることにもフォーカスしながら、引き続きチーム一丸となって強豪に挑んでいく。
(取材・文 加藤直岐)
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苦しい時間帯が続いた一戦も我慢強く戦い、3ポイントをもぎ取った。三菱養和SC巣鴨ジュニアユースが5日、高円宮杯U-15サッカーリーグ関東1部A第4節で横浜F・マリノスジュニアユース追浜を3-1で破って開幕節以来の勝利を掴んだ。
ともに開幕白星発進を飾ったものの以降は2連敗で迎えた今節。三菱養和SC巣鴨Jrユースの田中大蔵監督によれば負傷欠場者を複数抱える状況での一戦だったといい、従来の4-4-2ではなく春休み中の栃木遠征で試行した3-5-2のフォーメーションで臨んだ。
試合は立ち上がりから横浜FM Jrユース追浜ペースで進む。特にMF小林怜央(3年)が中盤で何度もボールを回収して相手に攻め込ませず、推進力も発揮してチームを牽引した。前半9分には小林がセンターサークル付近でルーズボールを奪い切ると、そのまま前へ持ち運んで左のMF安部晴哉(3年)にパス。安部はペナルティエリア左に入るところから左足を振ってゴールに迫った。
だが、前半13分に先制点を決めたのは三菱養和SC巣鴨Jrユースだった。MF細井斗眞(3年)が中央でパスカットして前方のスペースに前進し、センターサークルを過ぎたところから「GKが出ていた」と右足一閃。完璧な軌道を描いたボールは直接ゴールに吸い込まれ、スーパーゴールで1-0とした。


ロングシュートで試合を動かした
さらに三菱養和SC巣鴨Jrユースは前半18分、MF井上斗蘭(3年)が左サイドから右のスペースへボールを送り、DF村山奏輔(3年)に繋がって速攻を展開した。村山がスルーパスを送ると走り込んだのは細井。ペナルティエリア右に入って右足でファーサイドへ流し込み、チャンスシーンが限られるなかでリードを2点に広げた。


貴重な2点目
横浜FM Jrユース追浜は飲水タイム明けから右サイドハーフのMF杉本翔大朗(2年)と左サイドハーフの安部の立ち位置を交換。前半25分には安部が右からカットインして左足でシュートを放つも、わずかに枠の左に外れた。


シュートはわずかに枠外
以降も横浜FM Jrユース追浜が主導権を握り、両サイドバックも攻撃参加しながら厚みのある攻撃を展開していった。前半34分には杉本が敵陣でボールを奪取してカウンターのチャンス。MF須見玲央斗(3年)を経由してFW山本朝陽(3年)がペナルティエリア手前中央から右足を振り抜いたが、シュートはGK上野煌太(3年)に阻まれた。
2点リードの三菱養和SC巣鴨Jrユースは後半に入ってからもDF筧泰史(3年)や安部にゴールに迫られるなど、劣勢が続く。それでもDF井本泰幹(3年)、DF洪潤悟(3年)、DFDF田中孝之介(3年)の3バックを中心に失点を許さず、主将MF池田旺太(3年)が中盤で速攻を食い止める活躍も光った。
三菱養和SC巣鴨Jrユースも後半11分に田中のインターセプトからFW大澤湊生(3年)がミドルシュートを放つと、同18分には洪のパスに反応したMF村山奏輔(3年)がペナルティエリア右からループシュートを打つなど3点目を狙っていく。同26分の横浜FM Jrユース追浜DF伊藤駿(3年)が蹴ったFKをMF宮北爽生(3年)にフリーで合わせられた場面は枠を外れ、2点リードを維持した。
すると三菱養和SC巣鴨Jrユースは後半29分、村山のクロスをFW北嶋太一(3年)が胸トラップで収めると、ボールは相手DFに突かれたもののペナルティエリア中央の大澤のもとへ弾む。大澤はゴールを背にした状態で相手を背負いながら右足反転ボレー。これがゴール左に突き刺さってまたもスーパーゴールで3点差にした。


見事なボレーシュートで追加点
横浜FMJrユース追浜にとっては試合の大部分で優勢に戦いながらも大きく点差を離される痛恨の展開になった。後半40+5分にMF澤村裕真(3年)の折り返しをFW鈴木颯祐(2年)がねじ込んで一矢報いたが、キックオフを待たずにタイムアップの笛。三菱養和SC巣鴨Jrユースが3-1で制して今季2勝目を手にした。


横浜FM Jrユース追浜が終了間際に1点を返した
田中監督は「今日の点は全部スーパーなのでどちらかというと個人の力でこじ開けた感じがあるけど、選手の良いところを出すこととチームとしてやるところを両方求めているなかで両方良い形が出て結果に繋がった」と総括。相手にボールを持たれる展開でも焦れずに戦いながらチャンスで仕留め切った選手を労った。
「チームが一つになっていた。大きな勝ち点3を取ることができてすごく良かった」と笑顔を見せたのは大澤。怪我人が相次ぐなかで試した3-5-2は栃木遠征でも手応えを感じていたというが、関東1部の相手にも通用するかは未知数の部分も大きかったという。そうしたなかでも掴んだ勝利に「チャレンジではあったけどみんなで声を掛け合って守りきれた」と一丸となって戦えたことを要因に挙げた。
2連敗を止めた三菱養和SC巣鴨Jrユースだが、田中監督は「その2試合も持っている力は出していたと思う」と振り返る。
昨季復帰した1部の舞台はほとんどがJクラブのアカデミーで、今季から2ブロック制が採用されたことで三菱養和SC巣鴨Jrユースが入るA組はほか全てがJクラブのアカデミーという構成。厳しい戦いが続くことを覚悟して臨んでいるシーズンで、指揮官は全力で挑む選手の戦いぶりを評価している。
「日頃から『また見たいなと思っているようなプレーや行動を』とやっていて、選手たちは毎試合120%で戦ってくれていると思う。今日も全力でやってくれた。引き続き人としてもサッカー選手としても良いプレーヤーになれるように一戦一戦やれることをやって、上を目指したいなと思います」
今節は「相手にボールを持たれる時間は長いなか、我慢しながらチャンスをものにできたら」と臨んで狙い通りに3ポイントをゲット。ところが、試合後は勝利の喜び以上にラストプレーの失点を悔やむ選手が多かった。今季のチームの特徴である「勤勉で真面目な子が多い。今日みたいに(仲間と)繋がって一生懸命守ったりとかをする」直向きな姿勢が表れる形になり、表情の硬い選手を明るく迎えた田中監督は「僕はもう満足していたんですけど(笑)」と目を細めていた。


失点直後にタイムアップの笛が鳴りくやしい表情を浮かべていた
また、「個性的な子もいて良いところを出せると驚くようなプレーもしたりするので、バランスの良いチームかなと思っている」と田中監督。この日のように個と組織の両軸で戦いながら上位進出を狙っていくとともに、「養和の良いところは明るく楽しく元気よくなので、最後まで選手と楽しみたい」。名門の街クラブとして選手を成長させることにもフォーカスしながら、引き続きチーム一丸となって強豪に挑んでいく。
(取材・文 加藤直岐)
●高円宮杯U-15リーグ2026特集
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