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[Jユースカップ]爆発的な攻撃力を見せた横浜FMユースが5発快勝でファイナルへ

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横浜F・マリノスユースが大量5得点を奪って決勝進出

[11.11 Jユースカップ準決勝 横浜FMユース 5-1 神戸U-18 ベアスタ]

 11日、2018Jユースカップ第26回Jリーグユース選手権大会の準決勝が佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムで開催され、横浜F・マリノスユースが大量5得点を決めて5-1とヴィッセル神戸U-18に大勝。18日に福岡県北九州市のミクニワールドスタジアム九州で行われる決勝戦へと駒を進めた。

 立ち上がりから始まったのは若きトリコロール軍団のゴールラッシュだった。共に昇格の内定している右MF山谷侑士(3年)、左MF椿直起(3年)が個人能力の高さを発揮して神戸の両サイドを切り崩し、蹂躙していく。

 さらに中盤中央の土佐陸翼(3年)と岩澤桐人(3年)の配球も巧みで、両SBの木村卓斗(3年)、池田航(2年)のサポートも迅速的確。前線に位置するFW榊原彗悟(3年)と栗原秀輔(3年)の動き出しとアイディアも冴えていた。

 結果に恵まれていたシーズンとは言いがたい今季の横浜FMユースだが、西谷冬樹監督は結果の出ない時期にも「力のある選手がいると思っている」と強調していた。個の力はある中で、それをどう噛み合わせていくのか。そして「勝負どころで勝つという部分が上手くできていなかった」(西谷監督)をどう改善するのか。試行錯誤してきた部分がついにハマった大会となっている。

 高円宮杯プレミアリーグに所属する神戸U-18相手の準決勝はまさに会心のゲームとなった。開始8分、左サイドを切り裂いた椿からの折り返しを榊原が巧みに決めて先制点を奪うと、14分には池田のパスを受けた椿が決めて早くも2-0とリード。26分にはスペースへ抜け出した栗原も決めて3-0とリードを広げてみせた。

 立ち上がりの15分は多少混乱した様子も感じられた神戸も徐々に持ち直し、27分にはMF船越大夢(3年)のミドルシュートを相手GKが防いだこぼれ球にFW泉柊椰(3年)が詰めて1点を返す。ハーフタイムには2枚替えを敢行して戦い方を修正し、さらに攻勢を強めていったが、どうしても横浜FMのカウンターを浴びてしまう苦しい流れとなった。

 劣勢になった時間帯もあったが、「みんなでハードワークできているので負ける気がしなかった」と語ったのは椿。後半18分には山谷のアシストから栗原が追加点を奪い、44分には交代出場のFW津久井匠海(1年)が見事なゴールを突き刺し、勝負あり。爆発的な攻撃力を見せた横浜FMが神戸を下しての快勝となった。

 2得点の栗原は「観ている人も楽しめるような試合ができたかな」と笑顔を浮かべつつ、「最後の決勝で勝てるように貢献したい」と18日の決勝へ意気込みを新たにした。

(取材・文 川端暁彦)
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