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埼玉県FW堀井、国体は「プレーよりも内面のところが成長できた」大会に

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埼玉県の10番FW堀井真海は悔しさ残る大会に。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.4 国体少年男子決勝 埼玉県 1-0 石川県 テクノポート福井総合公園スタジアム]

 国体で人間的に成長した。2回戦で先発出場するなど、大会序盤は出場チャンスを得ていた埼玉県の10番FW堀井真海(浦和ユース、1年)だが、準決勝、決勝は後半アディショナルタイムからの登場だった。

 出番を得た際には持ち前のスピードを活かした抜け出しでチャンスを作り出していたが、本人はその数を増やせなかったこと、得点できなかったことを悔しがる。「今大会はなかなか試合にも絡めなくて悔しい気持ちの方が大きいということが正直なところです。でも、このメンバーで頂点に立てたことは本当に嬉しく思います」。

 埼玉県の10番を背負った大会は十分な出場時間を掴めず、不甲斐ない大会となった。それでも、得たものがある。思うように行かない時にメンタルを落とすのではなく、何ができるのか考え、取り組めたことは収穫だ。

「試合になかなか絡めなくて出れないという中で自分はチームにどういう影響を与えれば良いのか、どうやって振る舞ってあげたらいいのかということを本当に意識して、プレーよりも内面のところが成長できたんじゃないかと思います」。それは浦和ユースに戻ってからも、チームに良い影響を与え、自身が成長するための力になるはずだ。

 FWとしてのレベルアップも誓う。技術力の高い選手たちが多かった埼玉県でより連係、タイミングを取ってプレーできていれば、活躍することができたという思いがある。自分の課題に真摯に取り組んで、大舞台で活躍するFWになる。

(取材・文 吉田太郎)
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