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決勝でも、魅せた!MF柴山が左アウトの1タッチスルーパスで優勝ゴールをアシスト

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埼玉県MF柴山昌也は決勝戦で決勝ゴールをアシスト。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.4 国体少年男子決勝 埼玉県 1-0 石川県 テクノポート福井総合公園スタジアム]

 決勝でも、魅せた。0-0で迎えた後半16分、埼玉県は左中間で一度奪われかけたボールを奪い返すと、MF盛嘉伊人(浦和ユース、1年)からボールを受けたMF柴山昌也(大宮ユース、1年)が左足アウトサイドで1タッチスルーパス。これで抜け出したFW大澤朋也(大宮ユース、1年)がGKとの1対1から左足シュートを決めた。

 アイディアあるスルーパスで優勝ゴールをアシストした柴山は、「芝が長かったので、ちょっと浮かさないとボールが止まってしまうかなと思った。ちょっと浮かして速いボールで出しました」。今回の国体では、そのテクニックと左足で試合を決める活躍。決勝では準決勝まで無得点が続いていたチームメート、FW大澤の待望のゴールを演出して埼玉県を日本一へ導いた。

「(大澤とは)元々、大宮でホットラインだったので。ここ来てもずっと朋也に点獲ってもらうために走っていたので良かったです。朋也が『点獲りたい』と言っていたので、それをアシストできて良かったです」

 今大会、技術力の高い選手揃う埼玉県の中でも背番号7のパフォーマンスは際立っていた。「自分の特長であるドリブルや前向いてからのシュートなどは今大会に入ってからもできた。埼玉のコーチ陣から『日本一狙える』とずっと言ってもらっていたので、優勝して恩返ししようと思っていた」。決勝でもトップ下から色々な局面に顔を出し、ドリブル突破やラストパス、左足シュートを連発。1人で7本放ったシュートは相手GKの好セーブに阻まれるなど無得点に終わったが、決勝でも一際存在感を放っていた。

 まだまだ課題はあるが来年、U-17日本代表の一員として世界を戦う可能性も十分。「自分もずっと代表狙っているので、いつ呼ばれても良いパフォーマンスができるように日頃からいいコンディションでサッカーを続けて、プリンスリーグとかでも結果を残していきたいです。決めきるところで決めて、チームを楽にできる選手になりたい」。埼玉の柱から、大宮ユース、年代別日本代表の柱へ。国体での活躍を次へのステップにする。

(取材・文 吉田太郎)
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