beacon

[MOM2986]広島県MF藤野和樹(広島ユース、1年)_「広島スタイル」支えるハードワーク

このエントリーをはてなブックマークに追加

広島県をハードワークで支えるMF藤野和樹(広島ユース)。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.1 国体少年男子準々決勝 富山県 0-6 広島県 北海浜多目的球技場]

「あのハードワーク、運動量はピカイチ。覚醒していくかな」。広島県の岩成智和監督(広島ユース)はチームで“一番走っている男”MF藤野和樹(広島ユース、1年)について、そのような言葉で表現した。

 この日、藤野は切り替えの速さと強度のある守りで富山県の速攻を封鎖。「自分は攻撃よりも守備の方が目立てると思っている」と言い切るボランチは、出足の良い守備を続けて富山県に攻撃機会を与えず、完封勝利に大きく貢献した。

 一方、「パスは得意な方」という藤野はスルーパスでゴールを演出するシーンも。ボランチの位置でコンビを組む技巧派MF池田柚生(広島ユース)をサポートしながら、後半はボールに絡む回数も増やして納得の快勝で試合を終えた。

 チームのテーマは最後までにひたむきにやり切る「広島スタイル」。「そのためには運動量が必要。自分は切り替えを速くして、負けていても逆転できるための『はじめの一手』くらいになれれば」という藤野は、「広島スタイル」を表現するためにハードワークし続ける考えだ。

 目標とする姿は明確だ。「運動量は一昨年の(影山)兼三君がめっちゃ走っていたので、自分もそれを超えるくらい走って優勝に貢献できるようにしたい」。2年前の国体準優勝メンバーで、現在はユースチームをその献身性で支えるFW影山兼三(3年)以上に走って、仲間の良さを引き出す。

 将来はトップチームのMF青山敏弘のように浮き球パスを操り、運動量多くゴール前にも入っていけるような選手になることが目標。期待のボランチはまず目の前の戦いで優勝に貢献し、アピールを続けてユースチームでチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
●第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」特集

TOP