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東京都のエースの速さ消した静岡県CB菊地。次は山口県の注目FWを「止めます!」

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静岡県CB菊地脩太(清水ユース、右)は東京都FW野澤零温(FC東京U-18)とのマッチアップで好守連発

[10.1 国体少年男子準々決勝 東京都 1-3 静岡県 北海浜多目的球技場]

 3-1で強敵・東京都を撃破。静岡県の攻撃のヒーローは2得点のFW千葉寛汰(清水ユース、1年)だったが、守備面では特にCB菊地脩太(清水ユース、1年)の動きが印象的だった。

 この日はU-16日本代表候補合宿でともにプレーした経験があるという東京都FW野澤零温(FC東京U-18、1年)と対峙。前半にはクロスから決定的なヘディングシュートを放たれ、後半にはゴール前の混戦から1ゴールを許した。それでも鋭い読みと身のこなしによって、多くの時間帯で野澤のスピードに対応。相手エースの良さを消した菊地の貢献度は大きかった。

「足の速さでは絶対に勝てないので予測で上回ってやるしかないと思っていた」と菊地。日常から清水ユースの強力攻撃陣を相手にトレーニングを重ねている菊地は、「そこをどう止めるか練習から意識してやっている。それが繋がっている」と成長を実感していた。

 準決勝の対戦相手は山口県。その前線にはこちらもU-16日本代表のFW河野孝汰(山口U-18、1年)がいる。だが、菊地は「止めます」と宣言。再び注目FWの前に立ちはだかり、静岡県を8年ぶりの決勝へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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