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「それもサッカーの面白さ」。静岡県はMF藤原健介の高精度CKから決勝点!

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静岡県のMF藤原健介(磐田U-18)は決勝点をアシストした。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子決勝 静岡県 1-0 広島県 カシマ]

 流れの中からも効果的なパスを配球していた印象だが、得点に結びつけることがきていなかった。それでも、静岡県のU-16日本代表候補MF藤原健介(磐田U-18、1年)は交代直前にストロングポイントである右足のプレースキックで大仕事。決勝点を演出して見せた。

 後半20分、左CKのキッカーを担当した藤原は、ニアサイドに位置する相手の“ストーン”の選手を越えるキックを狙う。「菊地(脩太)とかに『“ストーン”の後ろ』ということは話していたので、そこに上手く入れて良かったです」。ボールは狙い通りに相手DFの頭上を越え、落下地点に走り込んだCB菊地脩太(清水ユース、1年)が右足ダイレクトで優勝ゴールをゴールに突き刺した。

 サッカーでは、流れの中で得点することができなくても、相手に押し込まれていても、セットプレー一発で勝敗が決まることもある。藤原は「それも『サッカーの面白さ』だと思うので、自分の特長であるプレースキックというのをもっと磨きをかけて、チームのストロングポイントというか、セットプレーで相手から怖がられるようなキックにしたいです」と語った。

 磐田U-18で存在感を放ちつつあるボランチは、プレースキックだけでなく、スルーパスやPAまで潜り込んでのシュートも特長。この日はスルーパスをDFにギリギリでカットされたり、シュートをわずかに枠左へ外すシーンもあっただけに、自分をより磨いて、より決定的な仕事をする選手になって、目標とするステージへステップアップしていく。

(取材・文 吉田太郎)
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