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緊張解けた大会中盤から静岡県に勢いもたらしたMF金子星太。「自分の持ち味」ハードワークを徹底的に磨く

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ハードワークで静岡県の優勝に貢献したMF金子星太(清水ユース)。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子決勝 静岡県 1-0 広島県 カシマ]

 試合を重ねるごとに持ち味を出す回数、時間を増やしていた。静岡県のMF金子星太(清水ユース、1年)は「緊張した」という初戦、2回戦と持ち味を発揮することができなかったというが、東京都との強豪対決となった準々決勝で先制点を決めると、準決勝でも交代出場でゴール。右サイドで運動量多くプレーしたMFは、チームを勢いづける活躍で優勝に貢献した。

 決勝でも右MFとして先発。キープ力を発揮したほか、右サイドからゴール前に飛び込む動きでチャンスにも絡んだ。ハードワークする持ち味を発揮し、後半31分までプレー。本人は「点を決めた3回戦(準々決勝)くらいから身体が軽くなって、自分の思うようなプレーができるようになって、3回戦から活躍できたんじゃないかと思います」と納得の表情を見せていた。

「常に高い目標を持って」という金子の今後の目標は、所属する清水ユースの激しいメンバー争いを勝ち抜き、日本代表に入っていくことだ。国体で日本一に輝き、自信を得たMFも、次の目標達成のためにやらなければならないことがまだまだある。

「ハードワークが自分の持ち味なんですけれども、(国体で)後半の最後まで続かない試合が多かったので、そこまで続ける体力と守備のところでも貢献できるようになっていきたいです」。自分の武器を全国トップの戦いでも違いを出せるくらいのものにすること。そのために、タレントの多いチームの中で自分自身を徹底的に磨き上げる。 

(取材・文 吉田太郎)
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